40大丈夫きっと。 ページ40
まるで壊れ物を扱うかのように、
大切に。大切に。
短くなった髪を愛しむように何度も撫でる大きな手。
「‥一丁前に顔に傷なんかつけやがって」
『父さん、っ‥仲間を守ってこそ海賊でしょ？』
「生意気娘が、‥！」
そう言って、小さな身体を甲板に優しく降ろす。その溶けるような優しい眼差しは、この世で一番恐れられる海賊の瞳では無く、娘を見る父親そのものだった。
「A！！！、っ‥すまなかった、」
『ジェイド！！』
Aはジェイドの胸に飛び込んだ。涙を堪え何度も傷跡を撫でる優しい手。そこにサッチも駆け寄り我慢していた皆がワッとAに駆け寄った。
『皆！‥私、全部思い出せたよ！皆が私を呼び戻してくれたの！ありがとう、！！』
「A‥！！馬鹿野郎、心配かけやがって！」
たくさんの兄弟の声の中で、一際大きく震えている声。ハッとして振り向きその熱い胸へと飛び込んだ。
『エーース！！ごめん、戻ったよ！』
抱き上げられ、いつかのようにクルクルと回られる。たくさんの兄弟やナースが迎えてくれた端に、探していた姿が見えた。周りの音が一瞬消えたように感じる。
大好きなシアラと、真剣に話すその姿。
ズキリと傷んだ胸と傷跡。
見てはいけないものを、見た気がして。
すぐに目を逸らした。
「あ！わりぃ、まだ病み上がりか！」
「辞めてくれエース隊長！」
「Aー！こっち来いよ！」
そんな声に先程の痛みは忘れ、大好きなキーシャとアメリアに連れられ久しぶりの我が家へと足を踏み入れた。
「あんたたち！今から診察なんだから消えて！」
「エース隊長！あなたも立ち入り禁止だから！」
鬼のように怒る二人に屈強な男たちは涙目でその場を離れる。Aは、小さくまたね！と手を振り診察室へ入っていった。
『ちょっと二人とも！私元気だよ？』
「ちょっとあんた！どこまで行ったのよ！」
「あんなイケメンだなんて聞いてないわ！」
『‥は？』
目をぱちくりさせるAに、キーシャとアメリアが詰め寄り声をあげる。
「あんた‥。あのローってイケメン。船長と話してたけどどう考えてもあんたに一目惚れしてるじゃん。」
「ほんとあんた大好きだけど腹立つ！」
『ちょっと待ってよ、それはないって！』
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「「うちの妹が羨ましすぎる」」
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
