SONG 2 [歌い手]

story.93 ページ46

・




「…やっと終わった」


「いや、よくも一日で終わらせたよなわしら」


「猫さんがお話しするから」


「そうそう。やからコラボ曲一日で録音とかあんま無理」


「mixどうします？」



もう今日は自分の分もあるから自分たちでやるなら

明日だなぁと考えながら時間を見る。



「そらるんに頼んでみる？何気に初なんちゃう？」


「迷惑じゃないなら頼んでみたい気持ちもありますけど」



そう伝えればにっこりと笑顔になる猫さん。


それから、どれだけ忙しくても絶対してくれるからって。

笑顔でそう言ってさっそく連絡をし始める猫さん。


この人本当に顔広いよなぁと思う。


そらるさんは歌い手だしまだあるとしても

実況者さんとか、どこら中に友達がいる不思議。



「喜んでするってさ。俺ともコラボしてねだって」


「喜んでしますね。それじゃあ私自分のしてきますね」


「え、寝なよ」


「いや、明後日投稿の予定なんですけど」



それはせんなんなって残念そうに言う。


ちゃんと寝なさいよって世にいうお母さんのようなセリフ。


それに笑って返す。

今日はオールのつもりだから。



「いや、寝る気ないやん。お肌に悪いで女の子」


「私あんま肌荒れないんです。おやすみなさい」




なんやそのずるいのって叫び声を聞きながら用意してもらった部屋に入る。





・

story.94→←story.92

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す