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「おじゃましまーす」
手当中だったけどそう言って入ってきたのは天月さん。
凄い笑顔で目の前に来た。
それから、笑顔のまま可愛いねと一言。
…なんなんだこの人達は。
ゆっくり人の顔を物色したと思ったら
最初に顔についての感想を述べる。
しかも、腕の手当中なのに笑顔で何事もないような表情。
褒められて嫌な気はしないけど。
「天ちゃん天ちゃん」
「んー?」
「自己紹介忘れてますやん」
「…天月って名前で歌い手してます。
蜘蛛音さんのファンなので後でサインもらいます」
…サイン。
一応はある。
リスナーさんに準備しとけって何度も言われたから。
まさか本当に使うとは思ってなかったけど。
…いや、冗談かもしれない。
「さぁ、天月さんよ。
荷造りの手伝いをするんだぞ。大事な男手なんだからな」
「まるでそのために連れてこられたみたい。帰ろうかな」
「おい?」
本当にそのまま帰ろうとする天月さんを止める猫さん。
それを見てる私。
「96ちゃん96ちゃん」
「んー?」
「小っちゃいね」
唐突に始まったコント。
天月さんがニヤニヤしながら言ったその言葉に
まるで来ると分かっていたかのようにうるせぇって被せ気味に。
それから部屋に案内する。
大丈夫。片付けたから。
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れいら(プロフ) - 青黒狐さん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます。この作品が、青黒狐様にとって素敵な作品になれたなら、とても嬉しいです! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆうさん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
青黒狐(プロフ) - あなたの文章に惹きつけられました。読めて良かった。本当にありがとう。 (2020年3月28日 1時) (レス) id: 9d8461f712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく面白かったです!(今更) (2020年1月5日 18時) (レス) id: c9130f71a4 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お聖さん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。たくさんの褒め言葉、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年8月17日 8時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna x他1人 | 作成日時:2019年3月28日 16時