story.9 ページ9
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こっちかな。
なんとなく頭で作った地図で道を歩いていく。
「…あの、何で道分からないのに出歩いたんですか？」
「んー？…歩いたらここら辺のこと知れるからねー」
のんびり話す。
そういえばよく聞く厚底の靴じゃない。
昨日もか。
本当に散歩のつもりで出歩いたんだな。
私は無理だな。
新しいものなんて知りたくない。
新しいものに近づきたくない。
…やっぱり人とずれてんだなって、そりゃそうか。
「なんか呼び名ほしいな。わしのこと猫って呼んでくれればいいから」
「猫さん？」
よかった。
偽名だ。本名を言い合える関係にはならなくていい。
「何て呼んでほしい？」
「…くもん」
「くもんちゃん？」
コクリと頷く。
蜘蛛音の由来は苦悶。
意味は、苦しみ、もだえること。
「なんかかわいいなぁ」
「…え」
意味を知らないのかその苦悶だと思っていないのか。
どっちにしろ、本気でかわいいと思ってくれたらしい。
「くもんちゃんは、いつも一人で登下校？」
「はい。」
「へぇ〜。あそこのコンビニ家近いの？」
「そうですね。」
「ほぉ〜。」
楽しそうだな。
こんなにそっけなくしても気にする様子もない。
逆にすごいな。
そんなこんなのうちに家についたらしい。
ここだここだと騒いでる。
それじゃあ家に帰ろうとすると腕を掴まれた。
「お礼するから上がって。ほら。」
自由。
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Luna(プロフ) - ヤミハナさん» コメントありがとうございます！お力になれたのなら、本当に嬉しいです！ (2019年6月12日 21時) (
レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミハナ - この作品のおかげで少し自傷行為を我慢できるようになりましたありがとうございます (2019年6月10日 16時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 夕蘭さん» ありがとうございます！文才なんて皆無です笑本当にありがとうございます！ (2019年3月19日 22時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
夕蘭(プロフ) - この作品、大好きです！文才分けてください笑笑これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年3月19日 16時) (レス) id: fe8a152210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luna x他1人 | 作成日時：2019年3月18日 2時
