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『どうして、私たちは死んだのに』
『同じ目に』
『そこは私の場所だったのに』
そんな声が聞こえて、目が覚めた。
徹夜が続いたからか夢見が悪い。
母の声、父の声、聞いたことも無い赤音さんの声。
母も父も、あったことの無い赤音さんも、あんなことを言う人ではない。
ずっと抱いている黒い気持ちや、嫉妬心や、虚しさや、そんなものが、頭にこびりついているのかも。
ドクドクと鳴る心臓と、汗と、寒気。
そういえば、ここに来たばかりの時も、毎日こんな風に目が覚めていた気がする。
私だけ生き残ってしまって、生かされていることへの罪悪感。
そこに、好きな人の大切な人への罪悪感も加わってどれくらい経ったか。
はぁっ、とため息をついて、汗を拭かないとなんて考えながら立てないでいたら、カチャリ、と静かに部屋の戸が開いた。
驚いてそちらを見れば、そっちにも驚いた顔のココさん。
手に持っているのはコップか、何か。
見えないのは、ココさんがいるという安心感で、瞳に涙が浮かんだから。
｢コ、コさん･･･ココさ･･･｣
｢は、おい、どうした？｣
お盆を机に置いて、焦った顔をして近づいてくる。
どうして？どうしてこんなタイミングに来てくれるの？
ここに来たばかりの時もそう、勝手に部屋に入ってきて、泣いている私に、そんなんじゃ生きていけねぇぞと怒って、そこに、座ってくれた。
優しいから、離れられないから、好きだから。
無意識に手を伸ばして、ココさんの細いのにガッチリとした方に一瞬だけ触れ、首に腕を絡ませた。
おい、と距離を置こうと、一瞬したココさんも、すぐに私の背中をとんとんと優しく叩く。
｢どうした？｣
怖い夢でも見たか？なんて笑うココさんを私は強く抱き締めて、それから、顔を上げて、ココさんとの距離を縮めた。
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はな(プロフ) - 蜜柑雲さん» コメントありがとうございますー！文章でそこまで想像いただけるなんて、凄く嬉しいです🥺ありがとうございますー！ (2022年10月21日 21時) (
レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - わ。すっごい好みな作品、、！イタズラそうに笑うココが頭に浮かびました、、、ｗ (2022年10月20日 23時) (レス) @page47 id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ブラックドラゴンさん» コメントありがとうございますー！声まで出していただけたようで笑余った話数で何か書いてみようと思いますー！ありがとうございます♡ (2022年6月19日 12時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
ブラックドラゴン - 告白して両思いだったときふぇ。って声でっちゃいました💦笑とっても面白いので続編、などみたいです！ (2022年6月13日 21時) (レス) @page47 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 月宮莉夢さん» コメントありがとうございます！更新頻度の遅れもありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます！告白頂きました！ありがとうございます！ (2022年6月1日 23時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年3月4日 19時
