【魔法使いは祈りの空に満ちる】CSまとめ (ページ5)

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○マッチ・フォーチュン【にぼし。様】

呼び方:マッチ

幼少期からずっと大切な幼馴染。小さい頃はよく一緒に過ごしていた。
現在は、個人的な理由から以前より関わりが少なくなっている。個人的な理由というのもシェーレの家庭のせいだが。
大好きで、大切だからこそ今までのように迷惑はかけられないし、かけたくない。自分が関わっていると彼にまで被害が及んでしまう。絶対にとは言えないが少しでも可能性があるのなら自分は間違いなく縁を切る。
本当なら、何もなければずっと今まで通り一緒だったはずなのだ。ずっと仲が良かったはずなのだ。そうしていたかった。こんな選択しかできなかった自分が嫌で、情けなくて。学院では彼が困っていれば誰よりも早く駆け付ける。そう決めた。きっとシェーレにとっての罪滅ぼしのつもりなのだろう。そうしたって過去が変わることは決してないのに。

できることなら昔に戻りたい。幼い頃のなにも怖いことのない真っ白な昔に。彼と笑って、泣いて、喧嘩して。___そしてまた仲直りして。
彼が撮ってくれた一番最初の写真は彼にとっての一番の宝物。これだけは何があっても手放すつもりはない。それほど彼にとってこれは失いたくない思い出なのだ。

「そんなに顔をしかめなくても良い。魔法生物は怖いものじゃない。こうやって敵意がないことを伝えながらゆっくりと近づくと...ほら、触らせてくれる。って、なんでそうなる!?はあ...昔から魔法生物が苦手なのは変わらないな。ほんと、昔に戻ったみたいだ」

「ねえ、また写真撮ってよ。僕、マッチが撮ってくれる写真が一番大好き。その、これからもさ、こうやって一緒に写真を撮って思いで残していこうな」
「少しお腹がすいたな...。あ、よし、ちょっと待ってて。え、何をするのかって?ちょっとそこの木に登って果物を取ってくるだけさ。ははは、大丈夫大丈夫。___ほらよっ!!ナイスキャッチ!!」