憧れの人類最強と出会った地下街出身の少女【進撃の巨人】【リヴァイ】 (ページ22)

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＊馬＊ページ22

あれはエルヴィン団長…？

リヴァイの横にエルヴィン団長がいた

急いで駆け寄るとエルヴィン団長は私に気づいたのかじっと見つめてきた

「エルヴィン団長！」

私はすぐさま駆け寄って敬礼をした

「規律はしっかり叩き込まれているようだな。直っていいぞ」

エルヴィン団長がそう優しく言うと、リヴァイは舌打ちをした

「エルヴィン、そいつを甘やかすな」

そう言うリヴァイは何故かイライラしていた

別に甘やかされてるわけじゃないのに

「そう怒るな。訓練の邪魔をしたな。私は部屋に戻るよ」

そう言って去っていくエルヴィン団長の背中を見つめているとリヴァイに足を蹴られた

「次は乗馬の練習だ。お前馬に乗った事ねぇだろ」

「えぇ…」

「…まぁいい。今から馬小屋に行くぞ。まずはてめぇの馬を決めねぇとな」

そう言うリヴァイの後に私はついて行った

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「うわぁ…すごい…っ！」

馬小屋にはたくさんの馬たちが水を飲んでいた

「お前の馬はこいつだ。まだ人にあまり慣れていないが大人しい奴だ」

そう言ってリヴァイは他と比べて少しだけ小柄な茶色い馬を撫でていた

「リヴァイの馬はどこにいるの？」

「俺の馬は向こうにいる。黒い馬だ」

そう言って指差した向こうの小屋に1匹だけ黒い馬がいた

「黒い馬なのね。カッコいいなぁ…」

思わず呟いてしまいハッと口を手で覆う

「対して変わらねぇよ」

そんな私にリヴァイは冷たくそう言いながら私の馬を小屋から出していた

「馬術は兵士にとって必要だ。特に調査兵団は必須になる。馬術ができなきゃ壁外調査ではお荷物になっちまうからな」

この馬に乗って壁外に出るってことね…

この子と信頼関係を築かなければ思うようには走ってくれないだろう

それが壁外、巨人がいる所となれば上手く扱わないと馬が逃げてしまい自分は助からない

「…一生懸命頑張ります」

不安が押し寄せる私を見てリヴァイは短く「あぁ」とだけ返事をした

その後、リヴァイは自分の馬も小屋から出してきて二体をロープで繋いだ

そして私たちは訓練場へと戻り、馬術の訓練が始まった