プライドなんて、…ていうか素直とか。 (ページ24)

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ロ「っしゃ、Goal！！！」

そう言って男の子の方にかけていくローレン。

男3「無駄に発音よすぎ」

ロ「だろ？」

男3「だろじゃねーのよ」

ロ「ふはっ、…でも頑張ったぞ、？俺」

男3「見てたけど。なに、その目…
ああ、なんか奢れって？

……本番ちゃんと勝てたらなんか買ったるわ、
飲みもん限定な？」

ロ「やった！サンキューな」

男3「本番もこの調子で頼むわ」

ロ「りょーかい、」

あ、この二人、もしかしてすごい仲いいのかな、

繰り広げられていたのはそう感じさせられる会話で。

その男の子と会話をしていたローレンは会話が終わると、

なぜか飲み物を持って真っ先に私の方に来た。

ロ「よっ、A、
お疲れさん、そっちは調子どうなん？
よさげな感じ？」

そんな感じで普通に話しかけてくるので、

「うん、多分いい感じかなって」

私も普通に答えた。

そう、今日は練習で簡単なお題で実際にやってみたのだ。

でも簡単だなんて先生も言っておきながら、

なかなかそれが難しくて。

お題被りもあるらしいから走力だけじゃなくて
観察眼と瞬発力が求められていたりもする。

練習中、意外と高度な競技なんだなって思ったぐらいだ。

ロ「そっか、頑張れよ～？A、
俺、めっちゃ応援してっから」

そう言ってローレンは私の頭をぽんと一瞬撫でて、

そのままクラスメイトのところに戻って行った。

「ほんと、なんでそんなに自然に頭撫でてくるんですか…/」

一人ぼそっと呟いたのはローレンには

もう遠くに行っているから聞こえていない。

一人残された私は考える。

なんで最近そんなに私のこと構ってくれるんだろ
嬉しいけど、嬉しいけどさ、、、

なんか恥ずかしいんだよ。
ほんとに……なんて表したらいいか
わからないくらい恥ずかしい。

それに、それ以上優しく頭撫でられたり、
話しかけてきたりされたら、また好きが積もるじゃん……。

ほんとに、心臓が持たないから。

少しは私の心情を、心持ちを考えてほしい。

なんて、そんなことを思っていたのは
彼には内緒にしておこう。

絶対。死守する。そう決めるのだった。