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91.大丈夫 ページ43






ピリッと空気が変わって

2人の目付きがこう、こう、鋭くなった。



「まだいんのか」


「わ、わかんない!」


「立てるか」


「た、たてまふ!」



鋭くなった途端、土方さんの部屋から出ようとする2人。


抱えて走るより3人で走った方がいいと思ったのか

総悟にそう聞かれ、噛みながら頷く。


バタバタと私を下ろして走り出す総悟と土方さんに続いて

抱っこされてたせいで変な感覚になっていた足を必死に動かした。



「私の部屋から行くんですかー?!」



いつもなら私に合わせてくれるのに

全く合わせずすごいスピードで走る2人に向かって大声で聞くと

2人は急にブレーキをかけて止まった。



「うわ、急に止まんないでよ!」



スピードを出していた私はその急ブレーキに追いつけるはずもなく

土方さんが私の腕を引っ張ってくれなかったら壁に激突してた。尻もちは着いたけど。


痛いなぁとお尻を摩っていれば

どこから出したのか、総悟が私にスリッパを振り下ろした。



「痛い!」


「おめぇはなんで着いてきてんだよ!」


「・・・え?」



理解が不能で3秒ほど固まった。



「え?」



やっぱり理解不能だった。



「なんでおめぇ狙ってるやつのいる場所におめぇ連れてけんだよ!鬼か俺らは!」


「鬼じゃん。だってだって、何も言わなかったから!

それに、1人にされるとは思わないじゃんか!」



怖い思いしたのに!と心の中で嘆く。


普通に、何も考えず、3人一緒でいるもんだと思っていた自分が少しだけ恥ずかしい。


恥ずかしいのを隠すために、必死に言葉を繋げば

それもそうか、と言うような顔をしてくれて安心。



「もう大丈夫なのかよ」



総悟が目を逸らしながらそんなことを言うから

私もおかしくて笑ってしまう。



「2人がいれば大丈夫!」



さっきの震えは、もうないから。





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あい(プロフ) - カカオさん» コメント、リクエストありがとうございます!現在頂いているリクエストを完結させ次第、書かせていただきます!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2022年2月9日 22時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - コメント失礼します。夢主ちゃんがドッキリで新選組やめますって面と向かって言うのが見てみたいです。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いしたいです。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page18 id: abd5f3c4c0 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たなかさん» コメント、リクエストありがとうございます!現在頂いているリクエストを完結させ次第、書かせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2022年1月16日 18時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
たなか(プロフ) - コメント失礼します。夢主ちゃんの髪が戦いの途中で敵に切られてしまって短くなってしまうみたいな状況が見てみたいです…!いつも更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!! (2022年1月15日 23時) (レス) id: c921c9ff06 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はるさん» コメント、リクエストありがとうございます!次のシリーズで書かせていただきますね!本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2022年1月8日 21時) (レス) @page43 id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年4月16日 23時

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