真選組女隊士[銀魂] 2

80.陰湿 ページ32

･土方十四郎･




｢ありゃあ3日前か4日前の夜だなぁ｣



そう話し始めた万事屋によればAはその日の夜夜の見回りに出ていたと言う。


もちろん、その仕事を割り当てたのは俺で

実際にそうであった記憶もある。


何よりその日、見回りが終わったあとに普通に終わった報告をしに来たAも俺は見ているわけだ。


見回り中のAは万事屋が攘夷志士に絡まれているところに遭遇。


楽しそうに助太刀しに入ったところ、変な薬を盛られたという話。


その場ではクサすぎると笑っていたそう。


敵を気絶させその場を離れたあと薬のことを思い出し万事屋はそいつらの元に戻ったと言う。



｢で？その薬の内容が幼くなる作用があるってことか｣


｢まぁそんな感じだな。量によって変わるらしいが、

まぁ若返ったところから少しずつ幼くなって、最終的に消えると｣


｢てめぇ、なんでもっと早く伝えにきやがらなかった｣


｢仕方ねぇだろ、この3日、珍しく以来三昧だったんだから｣



運ばれてきた茶菓子をくわえながらそう言い訳をする万事屋。


こいつらの経済状況を知っていりゃ仕方ないとも思わなくはない、が

こっちはAが消えちまいそうだっつーのに。



｢んで、治すもんはねぇんですか｣


｢サドーちょっとAこっちに渡せヨー、抱っこさせろヨー｣


｢てめぇは黙ってろ｣


｢解毒剤は手に入らなかった、が、

敵のアジトはこの3日仕事しながら掴んでやった｣



そっちもそっちで一応気にはしていたんだろう、ことが早く進みそうで助かる。


敵についての情報を聞けば

そいつらは1度Aに毒を飲ませたことのある組織の生き残りだと言う。



｢また薬なんて陰湿なもん使いやがって･･･。

行くぞ総悟、できるだけ戦力集めとけ｣






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