真選組女隊士[銀魂] 2

68.女の子 ページ19

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｢あたたたた｣



私はこれでも思春期の女の子。


女の子ということは、月に1回のあいつがやってきます。


布団の中、いつも通り潜っていたら

腹痛で目が覚めました。


目覚めは最高ですね、どうも。


元々血が少ないって言ってんのに

これ以上私から血を抜いてどうしたいの。


無理無理。

お腹痛い。腰痛い。頭痛い。気持ち悪い。


仕事とか出来ん。


足音が聞こえる。

土方さんが起こしに来たんだなコレ。


休ませてくださいって土下座するしかないな。



｢入るぞ、起きろ｣


｢入るぞって言いながら既に隣にいんの怖いんですけど｣


｢起きてんじゃねぇか･･･どうした？｣


｢どうも月のものが来たようで、今日休んだらダメですか？｣


｢･･･酷そうだな｣


｢えぇまぁ。薬飲んだら事務仕事くらいはできます｣


｢いや、今日は1日休め。

近藤さんには説明しとく｣


｢どーも･･･｣


｢なんかいるもんあるか｣


｢･･･飲み物と、薬｣


｢飯は？｣


｢無理｣



待っとけ、と部屋を出ていく土方さん。


乙女心はわかんないけど

こういう、なんか優しく感じるとこがモテるんだろうな。


･･･分からんけど。


どの体制も辛いし、動きすぎたら吐き気がする。


こりゃもうダメだな。


大人しく我慢していると、また部屋に侵入者。


次は栗毛の総悟くん。



｢排卵日たぁ、おめェも女だな｣


｢･･･ほんとに最低だと思う｣



はいよ、とそばに置かれた、ペットボトルと水と薬。

あとゼリー。


頼んでないのに、優しいかよ。



｢ありがと｣


｢ま、ゆっくり休め｣


｢･･･私の分の仕事は？｣


｢･･･真面目か｣



真面目だけど、と答えると

はぁ、とため息をついて胡座をかく。



｢いや、くつろぐなよ｣


｢んなこと考えねぇで休めってんでィ。

休憩所でくつろいで何が悪いんでィ｣


｢落ち着いて寝れないんだけど｣


｢早く薬飲んで寝ろ｣



言われた通りに薬を口に運ぶ。


落ち着いて寝れない、とは言ったけど

別に、総悟に見られてようがお構い無しなんだけど。


静かな部屋。


総悟も胡座をかいて目を瞑ってる。


なんか、総悟とか、土方さんとか、

いてくれた方が、安心して、寝れるかも。


なんて、口が裂けても言えないけれど。


そんなことを考えていたら、すぅ、っと、睡魔に襲われて。


いつの間にか、私も眠ってた。






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