私の幸せ[銀魂‐坂田銀時]

6.頭痛 ページ6

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酷い頭痛で目が覚めた。


痛みで目が覚めることって本当にあるんだ。

痛い時こそ寝るものだと思ってたのに。


隣で眠る銀時の寝顔に少し安心する。


お風呂上がりの、少し天パの収まった髪を撫でる。


手にすり寄ってきたりすれば、もっと可愛らしいのに。


気持ちよさそうに眠る銀時と裏腹に私は頭痛が酷くなる。


外はすごい音で風が吹いて

すごい音で雨が地面を打ちつけている。


低気圧のせいかな。


普段はそんなに低気圧の影響は受けないけれど、

人間の体は気象の変化に弱いからな。


頭痛薬を飲もう。


銀時の腕からそっと離れてリビングに向かった。


神楽ちゃんと定春くんの寝息が聞こえる。

すっと襖の開く音が聞こえて、焦ったもののそこに居たのは定春くん。



｢ごめんね、起こしちゃった？｣



くぅん、と鳴く定春くんをそっと撫でる。

今度は私の手にすり寄ってくる相手にふふ、と笑みが漏れた。


頭痛薬を探し出してリビングに向かう。

定春くんは目が覚めたのかずっと着いてきていて



｢みんなには内緒だよ｣



そう言って薬を飲んで、こっそりおやつを上げた。


私が戻ろうとすれば定春くんも戻っていって

心配してくれてたのかな？なんて、少し自惚れた。


涎を垂らす銀時。


あぁ、好きだな。


こんなにだらしない寝顔も、いつまでも抱きしめてくれる腕も

お人好しなところも、目が死んでるのだって全部。


全部好きだよ。


何十分か経って、やっと頭痛が少し治まった頃、

私はまた、銀時の腕の中で眠りについた。




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