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いくつか屋敷を見て回って

万事屋と別れてからしばらく経った。


次の屋敷の扉を叩くと、獣の天人のメイドがでてきた。


これは、ビンゴかもしれねぇな。

そんな気持ちで、屋敷の主を訪ねてきたことを告げる。



「申し訳ありません、主人は今多忙で」


「すまねぇな、俺ァ真選組だ。

あんた方になにかするつもりは無いが、人間しょっぴく権利はある」



主人出すか、連れてけ、

俺の言葉に、天人はピクリと耳を動かし

分かりやすくため息をついてから中に俺を案内する。


ジロジロと屋敷中を見る。


あいつを隠すとしたら、どこだろうか。


隠すなら地下だろうし、共に暮らすなら、普通にいるだろうな。



「・・・なぁ、Aって知ってっか」


「・・・さぁ?どなたでしょう?」


「ここで大声で叫べば、主人は来るか?」


「なっ・・・」



天人の返事なんて聞かず

俺は腹の底から、喉を振り絞って、あいつの名を呼んだ。


あいつの主人は俺だ。

あいつは、俺から離れられない。


一緒にいた短い時間で、俺たちは、そんな関係になったから。



「何するんですか!」



焦った天人が、武器を振り下ろす仕草と同時に

慌ただしい足音が、耳に届いた。


そんなに慌てて出てきたら、切られちまう。


俺は、右側にあった階段から転げ下りてくるAを目で確認して

そいつが、俺と天人との間に割り込もうとしてくるのを理解した。


咄嗟に手を上げて、Aを抱きしめると同時に

天人の細くとがった刃が俺の手に突き刺さる。



「ひ、じかたさ・・・」


「危ねぇだろ、落ち着いてねぇと転ぶぞ」


「ごめんなさ・・・っ手・・・!」


「・・・ハンデだ」






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あい(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます、また返信遅れて申し訳ありません。ずっとスランプ状態で更新しておりませんが、必ずきちんと更新させて頂きたいと思っておりますので、もし待っていただけるのなら今後ともよろしくお願いします! (2022年5月7日 23時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あいさん!あいさんの作品いつも楽しみに読ませていただいています!真選組の女とこの作品はもう更新予定ありませんでしょうか?よかったら教えて欲しいです!!いつも楽しみにしています!! (2022年4月8日 23時) (レス) id: 7cd419164a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年10月19日 21時

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