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あれを買って欲しい、これを買って欲しい

俺に何かをねだることは一切しない。


下着ですら分からないから着いてこいと言い出すもんだから

1発殴ってやろうかと思ったが、頭蓋骨が割れでもしたら大変だからやめた。


店員に聞けと伝え、買いに行かせれば最低限の下着を買って戻ってくる。



「なんか・・・恥ずかしかった!」


「そこに男の俺を連れてこうとしたんだぞおめぇは」


「ごめんね」



えへへ、と悪びれてなさそうに笑う。


買った荷物を全て右手にぶら下げて

そいつの手を左手でとる俺に、なにか持たせてくれとそいつは言う。



「筋トレだ筋トレ」


「右だけ?」


「馬鹿野郎、右やってりゃ自然と左も筋肉つくんだよ覚えとけ」


「え、すごい、人体すごい」



知らねぇがな、心の中で呟いて、スーパーに寄る。


カゴを持って菓子売り場へ向かうと

そいつは子供のように目を輝かせて、1つ、菓子を選ぶ。


高くもねぇ駄菓子を嬉しそうに持ってくるもんだから

後3つ選んでいいぞ、そうそいつを甘やかしちまう。


子供か、期限を損ねるだろうから言わなかった。


菓子を選んでいる時だけは

今までで1番、目が輝いているように見えた。


カゴに菓子を4つ入れ、

女性用の日用品売場や風呂用の日用品売場を回る。



「俺が仕事してる間てめぇ何してんだ」


「寝たり、土方さんに任せられた書類に言われた通りのこと書いたり

・・・あ、たまに沖田くんが寄っていってトランプしたり」



サボりに付き合ってるって訳か。


あいつ、妙にこいつを気に入ってやがる。

姉のような存在に、心が許せるからか?


いや、あいつに限って、姉という立場に誰かを立たせることは無いだろう。

となると、単純に友達として?

恋愛、そこまで考えて考えるのをやめた。


イラッとした気持ちに気付かないふりをするために。






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あい(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます、また返信遅れて申し訳ありません。ずっとスランプ状態で更新しておりませんが、必ずきちんと更新させて頂きたいと思っておりますので、もし待っていただけるのなら今後ともよろしくお願いします! (2022年5月7日 23時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あいさん!あいさんの作品いつも楽しみに読ませていただいています!真選組の女とこの作品はもう更新予定ありませんでしょうか?よかったら教えて欲しいです!!いつも楽しみにしています!! (2022年4月8日 23時) (レス) id: 7cd419164a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年10月19日 21時

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