すれ違い [銀魂-桂小太郎] (ページ5)

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5.ため息ページ5

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｢さーだはーるくーん！｣

万事屋銀ちゃんに着いたら、Aはまず定春に抱きつく。

それから、さだはるに腕を食われる、それまでがいつも通りなのだ。

｢毎回毎回、よく飽きないですね｣

｢新八も神楽も久しぶり。

お団子買ってきたよー｣

ひゃっほーい、と声を上げて喜ぶ神楽と

律儀にAにお礼を告げる新八。

定春に噛まれたところからタラタラと血を流しながらケタケタと笑っているAの腕の血を拭き取る銀時。

新八も神楽も、Aの存在を知った時は心底驚いた。

まず、あの桂に彼女がいた、しかも長い付き合いだと言う。

さらにこの銀時のAへの甘さときたら。

昔から、桂、銀時、高杉、Aの4人の中で

最年少だったこともあり、可愛い可愛い妹のように扱われてきたA。

普段の銀時を見ている人にとったら銀時のAへの扱いは異常なのだ。

｢今日は何か用事かあって呼んだの？｣

｢特にねぇよ｣

｢特にないのに呼んでくれたの？｣

｢呼んであげたっつーか、

いつも1人で留守番してる日だろ？今日は｣

恥ずかしげもなくそれを口にしてから

新八と神楽の目線に、銀時はしまった、と思った。

｢どこまで過保護なんですか｣

｢毎週の予定知られてるなんて無理アル、ちょっときついネ｣

何か言い返そうと口は開いたものの

その通りすぎる発言に銀時は何も言い返せず口を閉じる。

ついやりすぎてしまう。

こいつが子供っぽく育っちまったのは間違いなく俺らのせいだな、と心の中でため息を着く。

未だにコソコソと銀時の話をする新八と神楽に

あーもううるせぇな、と一言。

そう言われれば、2人も悪ふざけを辞める。

｢仲良しだよねー、ほんとに。

何も予定ないなら何しよっかー？｣

のびのびと話すAに、銀時は、今度はため息を口から吐いた。

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