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13.ため息 ページ13






「銀時ぃ・・・」


「・・・はぁ」



濡れた黒髪とはだけた寝巻き、一応体は拭いたんだろう濡れたタオルに泣きべそを書いたA。


勝手にテレビをつけ、ビールを頂戴していた銀時はその姿に大きくため息をついた。



「まだ泣いてたのかよ・・・」


「泣いてないぃ・・・」


「泣いてんだろうが・・・ったく。おい、ちょっとこっち来なさい」



銀時の言葉にてこてこと歩き銀時の前に座るA。


ひぐひぐと言うものの、涙は確かに減っているよう。


出しすぎて出なくなったか?とも思ったものの銀時はそれ以上考えるのをやめ、

目の前にいるAを逆に向けた。


驚いて固まるAを無視し、A飲もっていたタオルを奪い取ってわしゃわしゃとタオルドライを始める。



「あのなぁ、おめぇら何年一緒にいるよ。

1年やそこらの付き合いじゃねぇんだからちったぁヅラ信用してあげたらどーお?」


「してるもんっ、してる・・・ぅ」


「すぐ泣かない!っとにもぉ、おめぇは何年経ったらその甘えん坊直せんのかねぇ。

泣いてたって解決出来ねぇの、ちゃんとヅラと話し合え。

それでもなんかダメなら俺らんとここい、金払えば話くらい聞いてやらぁ」


「いくらでも払うから解決してぇ」


「金取られるのはいいのかよ」



そこは金取るのかよってツッコめよ、と心の中でツッコむ銀時。



「つっても、甘えん坊にしちまったのは俺らかぁ」



はぁ、ともう一度大きくため息を着く銀時。


溺愛しすぎたか、とも思ったが

今銀時がAに言ったように、厳しく言う時は厳しく言われて躾られたA。


溺愛しすぎた訳では無いだろう、銀時はそう解決した。


うぅー、と声を上げながら自分を落ち着かせようとするAを見ながら銀時はガシガシと頭を拭き続ける。

そうすると次は何か、Aの首がカクリカクリと不規則に傾き始める。


髪拭いてやってる時に寝るのも直ってねぇのかよ、心の中で銀時はそう呟いて、寝るなよ、とAに伝える。


が、そう言って眠らずにいられるわけもなく。


どさりと銀時に倒れ込んだAに、銀時はまた盛大にため息をついた。






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RIO - 続きが読みたいです!!! (2022年3月14日 2時) (レス) @page21 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年9月1日 0時

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