一目惚れモノローグ_(ran) ページ3
私は人生で初めて"一目惚れ"と言うやつをした。
スラッと高い身長、黒と金の三つ編みが似合う、モデルさんみたいにかっこいい男の子。
それがこのクラスで有名なイケメンで、喧嘩が強くてモテモテな「灰谷蘭」さん。
私の、一目惚れの人。
滅多に学校には来ないし、ちゃんとお話したことも無いけれど、好きになってしまった。
たまに灰谷さんが学校に来たとき、彼はほとんど女の子に囲まれている。
私はその中の一人になる勇気もなく、女の子の中心で笑う彼を見ているだけ。
それでいいと思ってた。
これからもこの関係は変わらない。
そう思ってた。
いつもは周りの女の子しか見ない彼が、さりげなく私の方を見た。
私は当然いつものように彼の方を見ていたから、彼と目が、合ってしまった。
瞬間、顔が赤くなるのを感じた。
驚きと羞恥で訳分からなくなって、勢いよくパッと視線を逸らして机に顔を突っ伏した。
顔が、熱い。目が、あってしまった。
てか目が合っただけで赤面とか、なにそれ意味わかんない、態度に出すぎでしょ自分。
こんな時、にこっと優しく笑えでもしたらきっと印象のいい人だっただろうに。
恥ずかしさ、自己嫌悪、目が合った嬉しさ、色んな感情が混ざってて、いつもは彼が帰るか席に着くまで見続けてるのに、この時初めて彼を見ないまま授業に入った。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨兎 | 作成日時:2022年9月29日 3時