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知らない男の人に手を握られる。
男性にしては長めの茶色の髪。
隙間から覗いた瞳は、今にも泣きそうだった。
zm｢…そ、そっか。そうなんや。
覚えて、へんのか…｣
男の人の顔は、期待から絶望へ。
私を握っていた手は、力なくだらりと落ちる。
｢ごめんなさい、私何も覚えてなくて｣
zm｢いや…！ Aは謝らんといて…！
Aは悪くないから！｣
そんな泣きそうな顔をされたら、なんて言えば
いいのか分からなくなる。
zm｢コネシマ、Aって何も思い出してへんの？｣
kn｢あぁ｣
zm｢そっ、か…｣
皆が、私に前世の記憶を思い出すことを望んで
いるのは、痛いほど伝わった。
でも、私にはまだまだ非現実的な話で。
茶髪の人が申し訳なさそうに｢ごめん、いきなり
手握って。怖かったよな…｣と謝ってくる。
｢いえ…大丈夫です｣
謝られるなんて思ってなかった。
茶髪の人は顔を上げ、数秒の間を置いて口を開いた。
zm｢えっとな、俺、ゾムって言うんやけど。
助けて貰ってな。
そんで、こいつらと暮らせるようになって、
まともに、生きれるようになって…
っや、やから、Aにはすっごい感謝してる。
感謝してもしても、し足りんへん。
また記憶が戻ったら改めて言うけど、またA
と会えて、話せて、ほんまに嬉しい｣
言葉を選びながら慎重に紡がれた感謝。
必死に伝えた茶髪の人は、隠されていた目を
細め、無邪気にそして寂しそうに微笑んでいた。
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パピ(プロフ) - Rinさん» コメントありがとうございます！ チノくんの長年の思いと、他メンツの前世からの思いどちらが勝つのか今後ともお楽しみください！ この作品を見つけて下さり、ありがとうございます！ (2021年4月13日 21時) (
レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
Rin - 待って待ってこれチノ君をとてつもなく応援したくなる...続きが楽しみです！ (2021年3月31日 3時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
パピ(プロフ) - マイメロだからわかんなーいさん» コメントありがとうございます！ ちょうど行き詰まっていた所なので、コメントをいただけてとても嬉しかったです。これからもこの作品をどうかよろしくお願いいたします！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
マイメロだからわかんなーい - え、、？すき、、(尊死)更新頑張って下さい！！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: 5d77be8336 (このIDを非表示/違反報告)
陽キャのコミュ症 - パピさん» ヨイショ、ヨイショ、、、、あ、頂上ついた。()やったぁ(深夜テンションンンン) (2021年3月22日 22時) (レス) id: e8fc875ea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パピ | 作成日時：2021年3月13日 17時
