三輪先輩と後輩ちゃん

京都姉妹校交流会ｰ団体戦ｰ*5 ページ21

【先輩side】

真希「で、何で憲紀から離れた。術式身内にも隠してんのか？」

そう聞かれ、腰に掛けてる刀に伸ばした手を引っ込めて俯いた

三輪「虎杖君の事はごめんなさい。言い訳にはなりますが、私は皆とは違う。…それに、Aちゃんが泣いてるのは見たくないですし」

真希「…ちょっと待て。お前、Aと知り合いなのか？」

三輪「え、まぁ…幼馴染みですけど」

五条悟の時もそうだったけど、Aちゃんそう言うの皆に言ってない感じ！？

Aちゃん、相変わらずだなぁ…

三輪「でも、だからと言って交流会の勝ちを譲る気はありません」

今頃Aちゃんも頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃって言うのもあるけど

三輪「術師の昇級は推薦制なのは知ってますよね。縦の繋がりがない術師にも交流会の話は良く伝わります。ここで活躍した学生には在学中昇級のチャンスを多く与えられる」

因みに、受け持ちの学生を推薦する事は出来ない

私の場合は歌姫先生、Aちゃんの場合は五条悟…先生からの推薦は出来ないって事だ

三輪「私は少しでも自立してお金を稼ぎたいんです」

真希「…何で？」

不思議そうな顔をして真依のお姉ちゃんにそう聞かれ、スッと刀を抜いて答える

三輪「貧乏です！弟も2人！！」

真希「お前大丈夫か？真依と上手くやれてるか？良い奴すぎないか？」

急に心配したような声色でそんな事を言われ、驚きで言葉に詰まりながらも｢えっ、多分…｣と曖昧に返事を返す

改めて考えると、どうなんだろう…？

騙されたりする事もあるけど、別にそこまで仲が悪い訳じゃないと思う…あれ？

何かちょっと心配になって来たかも…

真希「手加減しねぇよ？」

三輪「問題ないです、そういうつもりで言った訳ではないので」

お互い呪具を構えて戦闘体制に入った

そして、呪具越しに真依のお姉ちゃんの攻撃を受けて1つ分かった事がある

嘘でしょ、この人…めちゃくちゃ強い！！


真依のバカ！！

真依に真依のお姉ちゃんの事について聞いた時、｢真希？あんなの只の雑魚よ。呪いも見えない。呪具振り回してるだけの一般人、万年4級。何で呪術師やってんのって感じ｣とか言ってたけど…

全然そんな事ないじゃん！！

それを聞いた時、ちょっと安心してた自分が今となってはバカみたいに思える

何が万年4級よ

何が呪具振り回してるだけの一般人よ

心の中で真依に対して愚痴を溢しながら、真依のお姉ちゃんからの攻撃を刀で防ぐ


やばい、このままじゃ＿

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