三輪先輩と後輩ちゃん

京都姉妹校交流会ｰ団体戦0ｰ*3 ページ11

【先輩side】

京都から東京まで約2時間、新幹線とバスを乗り継いでやっとAちゃん達が居る東京校に着いた…と思った矢先

真依「あら、東京校の皆さんお揃いで。わざわざお出迎え？…気色悪い」

東京校のメンバーを見るなり、横髪を弄りながら何故か煽り口調でそう言うのは私の同期の1人で御三家の1つ禪院家出身の禪院真依

東堂「乙骨いねぇじゃん」

私の斜め後ろで退屈そうに、(恐らく)頭を掻きながそう言うのは私の1個上で3年の東堂葵先輩

ぶっちゃけ未だに、何か怖くて苦手だ…

釘崎「うるせぇ、早く菓子折りだせコラ。八ッ橋、葛切り、蕎麦ぼうろ」

狗巻「しゃけ」

東堂「腹減ってんのか？」

あの茶髪の子がAちゃんの同期でお友達の"野薔薇ちゃん"って子かな…？

何か思ってたのと違うような…

西宮「何あの1年、怖…」

そう言って、持っていた箒をぎゅっと握るのは東堂先輩と同じ3年の西宮桃先輩

メカ丸「乙骨がいないのは良いとしテ、1年3人はハンデがすぎないカ？」

そう言うのは私と真依のもう1人の同期の究極(アルティメット)メカ丸、通称メカ丸だ

釘崎「ロボだ、ロボがいる！！」

興奮気味にそう言う野薔薇ちゃんって子の隣に居るAちゃんの肩をバシバシ叩き、メカ丸を指差す

『野薔薇ちゃん、うちら(東京校)にはパンダ先輩が居るんでもふもふさでは負けてませんよ！』

釘崎「そーいう事じゃないのよ、分かってないわね〜＿」

と暫くAちゃんと野薔薇ちゃんって子の論争は続いたが、伏黒君の｢いい加減にしろ！｣と言う声でロボかパンダか論争は止まった

Aちゃん、何だかんだ言って馴染めてそうで良かった

加茂「呪術師に歳は関係ないよ。特に伏黒君、彼は禪院家の血筋だが宗家より余程出来が良い」

そう言うのは東堂先輩と西宮先輩と同じ1個上の先輩で、真依と同じく御三家の加茂家出身の加茂憲紀先輩

加茂先輩の言葉に睨みを効かせて舌打ちする真依に思ってた通り、加茂先輩が｢何か？｣と言うと｢別に？｣とバチバチした雰囲気が漂う

こんな時まで喧嘩とか流石に…ね

三輪「まあまあ、2人共落ち着いて下さい」

2人の間を入って仲裁させようと試みるが、毎回上手くいかないんだよなぁ…

庵「はーい、内輪で喧嘩しない。全くこの子らは」

少し遅れてそう言って手を叩いて現れたのは、見慣れた巫女装束を身に纏う庵歌姫先生

歌姫先生が来た事によって場の空気が少し収まり、そっと胸を撫で下ろした


庵「で、あのバカは？」

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