イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 (ページ13)

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☆大好きな人たちページ13

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それから私達は、毎日が忙しくてオフなんてそうそう無い日々が続いた。

勿論、まだ壱馬くんと話は出来ていないし

ツアー決定おめでとうって、まだ皆さんにもLINEでしか伝えられてない。

そんな今日は一日事務所にいられる日。

陣くんに確認して今日はずっと事務所にいるって言ってたから、

今日直接おめでとうございますって言うの。

ここに来て最初に仕事をすることになったRAMPAGEさん。

ずっと一緒に仕事をしてきた私にとって、こんなに嬉しいことはないから。

この気持ちはちゃんと伝えたい。

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…と言っても、午前中からずっと会議。

ツアー期間中の今は、

会場ごとに造りや客席が違うためスタッフの人数・動き確認

曲目・演出の変更、確認

衣装・ヘアメイクの確認

が主で、同じ場所での数日の公演中の合間に細かく何度も色々な箇所が変更されている。

それほど、このツアーに関わっている人は全員が真剣で。

ここ会議室を見渡してみると、私のスタッフ席から離れている所に皆さんが座っていて。

リーダーとして全員をまとめ、メンバーのことを第一に考える白濱さん

最年長で、グループ全体を見守る存在のメンディーさん

誰よりも涼太のことを思い、低い歌声で誰もを魅了する龍友さん

一番メンバー思いで、仲間の為に涙を流し頼りにされる裕太さん

龍友さんの隣で歌っている時は本当に優しい顔をしていて、包み込んでくれるような歌声の涼太

ムードメーカーで、笑顔を見せるだけで周りも笑顔になるような存在の隼

周りの変化に気付き、不器用ながらも気遣い支えてくれる玲於

皆さんのことを知って、日を重ねるごとに

どんどんこの人達を好きになっていくんだ。

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そして会議は終わり、ぞろぞろと会議室を出ていくスタッフさん達。

メンバーの皆さんも次の公演のための体作りでトレーニングするらしく

会議室を出て行った。

私は残って、机と椅子をちゃんと綺麗にしたかったから最後まで居たんだけど、

『…玲於？』

玲於だけ、まだ残っていて。

玲「…あ、うんごめん」

椅子を並べ直す私をじっと見ていた玲於に、流石に恥ずかしくなって声をかけると

立ち上がった。