拝啓ブライズメイドの君へ【センラ】

19 ページ21

沸き立っていた社内の意味を帰り道知ることになった。





｢いつのまに、うちの社員さんと付き合ってらっしゃったんです？｣






｢…ん？｣






｢だって、社員さんがさっきあったこと私に教えてくれたんですよ｣






少しの間席を外していた杏奈さんがどうやらなにか吹き込まれたらしく、私に尋ねてきた。






その一部始終を嶋坂と聞く。






嶋坂はもう開いた口が塞がらない。






大方、ほんとに承諾したのか、驚いているに違いない。





だって、正直私も驚いてる。





平静を装ってるけど、めちゃめちゃ動揺している。





だって、絶対断ると思ったし、そもそも何がどう作用したらそんな展開になるのか。





あの人の態度を見る感じ、別に私のことを恋愛対象と意識してる様子はない。





多分、むしろ論外の部類に分類されているかもしれない。






それで、この話を持ちかけたけど、本人は全く乗り気では無いどころか、速攻で断ろうと躍起になってたぐらい。






なんか、よく分からないが、私にとっては中々千載一遇のチャンスなのでは。






そう思い、この展開に乗ってみることにした。

20~side ~センラ→←18 〜sideセンラ〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す