運命共同体【センラEND ver.】

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「スーツって着てるとかっこいいし、ネクタイ取るときの仕草とかかっこいいけど、着る時ってなんか残念だよね。突然お父さん感にじみ出てくる」



あと何気に長い靴下とスネ毛のコラボレーションに加えて、パンツがなんともいえない。




「うっさいわ!!ええなぁ、女性は脱ぐ時も着る時もなんか色っぽくて」




スーツを着るセンラくんを横目に言う。




うん、でも着てしまえばかっこいい。




スーツを着終わると、なぜか私に近づいてきた。




「なに、暑い」




そして抱きついてくる。




「暑ないやろ。クーラー入ってるし」




私的にちょっと不満がある。




私はすきって言った。でも、センラくんは言ってくれてない。




それがちょっと不満。損した気分だし、なにより言葉にしてくれないと、本気か都合よく使われてるのかまだわからない。




「何か、機嫌悪ない〜。体痛い？」




「…私のこと、どう思ってるの」




恥ずかしいけど、ここは単刀直入に。




ごまかすと後で後悔することを私は知っている。




「え、好きやって昨日言ったよね、おれ…」




「言ってないよ!!」




「言ったって!!…あ!!」



「なに!?」




「A、落ちちゃってたかも…(笑)」




うわ、タイミング。馬鹿は私か。




こんなんじゃ雰囲気もクソもない。




「ごめん、最後まで取っといた俺が悪いわ」




落ち込む私にそう声を掛けた。




「ううん。意識保てなかった私が悪い」




「それは、おれの力量…、いてっ」




ひざを思いっきりはたいてやった。




「すきだよ。坂田に盗られたくなかったよ。でも、あいつの弱い所に付け込んでまで図々しくなれへんかったんよ。だから、平等に機会設けただけやから」




そういって、また強く抱きしめてくれる。




「そういや、これは言ってなかったわ」




「…なに」




「俺と、付き合ってください。順番、ちょっと逆になっちゃった感否めへんけど」




「…うん!!」




そう言って、腕の中で体制を上手く変え、彼に強く抱きついた。

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