つきあってみた【浦島坂田船】

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少女マンガでキュンキュンするのはいいが、ちょっとずつ寂しくなってきちゃうのがたまに傷。




私がちょっと寂しくなってきた辺り、志麻くんはそのタイミングを読むのがめちゃくちゃうまい。




そのくらいになると必ずぎゅっとしにきてくれる。





でも、今日はかなり集中モードで、来てくれない。





結構時間経ったし、そろそろおかわりいるかな。




そんな風に理由付けて志麻くんの様子を伺う。




持ってきた飲むヨーグルトは手をつけられていなくて、その反対側にあるお茶ばっかりが減っていた。





内心ちょっと拗ねる。




多分、気付いてないだけってわかってはいるけど、一応伝えたし。




いつもちょっとは私を充電しにきてくれるのに、今日は放置だし。




寂しくなって、普段してないことをしてみた。





『まーしー、なんか動き鈍ったことない？』




『それ思ってた〜』




「あんね〜、彼女さんがね〜俺の足の間入ってきて、めっちゃやりづらいんすわ」




ゲームの他のプレイヤーさんとの通話でそう答えた。




そう、私は、ゲーム中邪魔してはいけないというルールを破って、志麻くんの足の間、つまり、パソコンの置いてある机の下に入り込んでいる。




『あ〜、そういうのろけいらないんで〜、他でやってもらえます？』





『ちょっと、みんなでコイツ撃とうや』




『さんせ〜』





「え、やっ!!ちょっとまってぇぇぇえ〜〜!!」





そうして志麻くんの断末魔が響いた。

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