運命共同体【となりの坂田。】 ２

45~sideセンラ~ ページ5

｢あ〜あ〜本当につぶれちゃったねぇ｣



駅までの道のりで見送りに来てくれた志麻くんが言いながら、俺のおぶられて例の如く爆酔するAの頬を突いた。



｢まっさか、まーしーのと間違えて飲んじゃうなんてねぇ。意気込んでたのにかわいそうに｣




あの後、まーしーの注文したテキーラとウーロンハイを間違え、話すどころか秒で落ちた。




｢やっぱさ、真田丸さ、坂田のこと気になってるよな？｣




｢気付いた？｣




｢うん。だって、今日坂田とだけ一言も喋ってへんやん。この間まで普通だったのに、それっておかしいじゃん？｣




さすがまーしー、そういう所、かなり鋭い。




｢いやぁ、でも坂田も大概だよなぁ。幼馴染のこと好きな素振り見せておきながら、今日完全にセンラくんに嫉妬してたよな｣




さすがまーしー…。さすがに鋭すぎない？




｢最後にうらたんがゲームしようぜって回収してくれたのは助かったわ〜｣




｢俺、うらたんの鈍さに結構助けられてる気がするわ｣




｢ほんとに。うらたんありがとうって感じやわ、いま｣

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