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「なんかさ、イワシって、ちょっとおいしそうに見えちゃうよね」
「サンマもいるよ。蒲焼きなんかいいんじゃない、どっちも」
「こんな会話してるのおれ等くらいかな」
「小学生の時、友達がイワシの水槽みるなり、晩飯〜!!って叫びながら走ってったから、それよりマシ」
「クリオネってアレやっけ?ばっかるこーん?」
「説明にかいてあるよ。ほら」
「ほんまや。てか水槽つめた!!」
「ほんとだ!!寒いところに住んでるからか!!すご〜」
「クオリティたかすぎ〜」
どんどん進んでいくと、暗めなゾーンに突入してきた。
「おっと、と…」
「大丈夫?」
子供に走られると、ただでさえ低い位置を走り去っていくのに加え、薄暗いので避けるのがぎりぎりになってしまう。
「もっと存在アピールしてかんと。こういう感じで」
ここで、良くある少女マンガみたいに手を繋ぐとかならないのが、坂田くんらしいと思う。
期待してこういう行動しているワケではないが、残念さが残るのは否めない。
「うおっ、びっ、くりした〜」
「あぁ、私もいっつもそれびっくりする。その潜水服みたいなヤツ」
暗闇に突然現れるこれには毎度脅かされる。
「おぉ〜、竜宮城行き放題やな。こんだけ亀さんおれば」
「そんなに連れてっちゃったら竜宮城赤字で、世界がおじいさんとおばあさんだらけになっちゃうよ。そうなったら、日本の介護業界が…」
「そこからそこに発展するのすごいな…」
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らずべりー - なんだ!この素晴らしすぎる作品は! (2022年11月9日 22時) (レス) @page50 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
あう゛ぃおん(プロフ) - あー最高!!!です!! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 6604420749 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年10月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます〜!これからも頑張ります〜!沢山書くの頑張りますね!! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - スイカさん» ありがとうございますー!!何回も読んで頂けて嬉しいですー! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんな | 作成日時:2019年8月1日 9時