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結局、スガキヤで食事を済ませ、電車で名古屋港へ。
「あんま、量無かった…」
「安いけど、あんまり量ないからね〜。女の人にとっては丁度いいけど、男の人には物足りないかもね〜。なんか食べ物買う?」
「ううん。夜まで我慢する…」
そうしているうちに名古屋港へ到着。
中に入るとまずシャチとイルカのプールに出迎えられる。
「うわ、かわい〜!!」
丁度、イルカのトレーニングのショーをお姉さんが行っている最中で、イルカたちが目の前で見ることが出来る。
「イルカに指示を出したい人居ませんか〜!!」
「手、挙げたら」
「やだ。おれ目立ちたくないもん」
「はーい!!」
「え、ちょっ!!」
横にあった坂田くんの手を思いっきり上に挙げて、大きな声で叫んだ。
「おっ!!じゃあ、そこの元気なお姉さんの彼氏さん!!行っちゃいましょー!!」
「えぇ〜…。当たっちゃったやん〜」
「やったね。ほら早く」
「一緒に来てくれへん?」
「かわいこぶってもダメです。いってらっしゃい」
「うえ〜」
写真撮っててあげる。と言ってだるそうに歩き出した彼の背中を見送る。
さっきまで、イルカかわい〜!!なんてはしゃいでいたのに、急に借りてきた猫みたいに大人しくなった彼が面白くて、ついクスクス笑ってしまう。
でも、案外やり始めてみたら面白いらしく、一生懸命指示を出している。
「イルカって頭良いんやな!!めっちゃ賢いわアイツら!!」
今は、こんな風に夢中で感想を述べてくれてる。
ちょっとだるそうにしてカッコつけてみた癖に、簡単に戻ってしまう彼を愛おしく感じた。
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らずべりー - なんだ!この素晴らしすぎる作品は! (2022年11月9日 22時) (レス) @page50 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
あう゛ぃおん(プロフ) - あー最高!!!です!! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 6604420749 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年10月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます〜!これからも頑張ります〜!沢山書くの頑張りますね!! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - スイカさん» ありがとうございますー!!何回も読んで頂けて嬉しいですー! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんな | 作成日時:2019年8月1日 9時