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「そろそろ、飲もっかな」



他の人はまあまあお酒が進んできたところで、私はようやくお酒に手を出すことにした。



「ちょっと早ない?いつももうちょい粘るやんか」



そう突っ込んでくるセンラくん。



ちょっと本人を目の前に言いづらいので、メニューで、センラくんと私の前にバリケードを張り、他の人から見えなくしてからこっそり耳打ち。




「坂田くんと、全然喋れない、から…」




そう、意識しすぎるあまりちっとも話せない。




しかも、今日の坂田くんは口数が少ない。だからこそ自分から話しかけない限り、会話できないわけで。




「あぁ、それでお酒の力を借りるってワケね。でも弱いのにしとき。話せるようになっても寝ちゃったら意味ないから」




さすがセンラくん。一を言えば、十を理解してくれる。




そうすると、メニューの裏から大げさな咳払いが聞こえた。




メニューの上から顔を覗かせると、声の主はうらたさんだった。




「ちょっとそこ、いちゃつかないでもらえますぅー。俺、泣いちゃう」




泣きそうどころか笑い出しそうな雰囲気で言う。




「あ、うらたん、うらやましいんやろ〜。でも残念、ただの作戦会議でした〜」




「作戦会議?なんの」




すかさず志麻くんが突っ込む。




「お酒飲み始める時間の相談!!!」




センラくんが元気よく答えた。

45~sideセンラ~→←43~side坂田~



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らずべりー - なんだ!この素晴らしすぎる作品は! (2022年11月9日 22時) (レス) @page50 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
あう゛ぃおん(プロフ) - あー最高!!!です!! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 6604420749 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年10月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます〜!これからも頑張ります〜!沢山書くの頑張りますね!! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - スイカさん» ありがとうございますー!!何回も読んで頂けて嬉しいですー! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かんな | 作成日時:2019年8月1日 9時

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