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花火が始まると周りから歓声があがった。



30分ほど眺めたころ、センラくんが耳打ちしてきた。



「終わるまで見てたら混んで帰るの大変になるから、そろそろ行こうか」



もっと見ていたいけど、この儚さが花火の醍醐味だと思う。



周りに配慮しながら立ち上がったセンラくんについて立ち上がり、歩き始めた。



「あし、いたい?」



そう言って手を差し出してくれた。



多分鼻緒で親指が靴ズレを起こしていないか聞いてくれているのだと思う。



正直、履きなれてなくて痛かったので、甘えて手を預けた。



そうして手を繋いだ状態のまま、祭りの会場から出るところで、繋がれている手と逆の手を引かれた。



「やっときたか、あほ」




センラくんの呟いた直後に振り返った私の目に映ったのは、今日会いたくてたまらなかった人だった。




「行かんで。まだ、間に合う?」





言葉の意味をすぐに理解できずに、固まる。





「A、どうする?俺と名古屋帰る?それとも、坂田とこっちに残る?」





「残るって…?」




「ホテルとってある。泊まっていける準備はしてあるで、決めるのはAや」




センラくんの手を離さない→運命共同体【センラEND ver.】




坂田くんの手をとる→次へ

61→←59~sideセンラ~



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らずべりー - なんだ!この素晴らしすぎる作品は! (2022年11月9日 22時) (レス) @page50 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
あう゛ぃおん(プロフ) - あー最高!!!です!! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 6604420749 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年10月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます〜!これからも頑張ります〜!沢山書くの頑張りますね!! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - スイカさん» ありがとうございますー!!何回も読んで頂けて嬉しいですー! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かんな | 作成日時:2019年8月1日 9時

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