イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 2 (ページ35)

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☆プロポーズみたいページ35

Kazuma side

臣さんから全部聞いて分かった

Aは駆け引きについて悩んでたって。

…ほんと、A可愛すぎるわ笑

なんで駆け引きが出てきたのか知らねぇけど
男は好きじゃないっつーの笑

まぁでも、今日やっとペアリング渡せる。

なんかさ…プロポーズみたいだな、なんて笑

やべー、そんなこと考えてたら余計緊張してきた…

そんなこんなで今はAの家の前

壱「…よ、A」

『あ、えと…あ、上がって！』

俺もAもなんか緊張してて

目合わせらんないし、しどろもどろ笑

それからソファで二人でコーヒー飲んで
少し時間経って。

壱「…A」

『…はい』

Aの方向くとAもこっち向いて。

緊張しながらもリングが入った箱を取り出す

壱「ちょっと手、出して？」

『うん、』

ゆっくり、その細い指にはめていく

『…これ』

壱「…ペアリング。見て、俺も。
これ、臣さんが紹介してくれた所で一目惚れして、ほら、俺ら今まであんまペアの物とか無かったじゃん、だからAとしたいなって思って、」

やばい

緊張してすげぇ喋ってるじゃん俺、

…本当に言いたいことはこんなんじゃないだろ

壱「A」

『…はい、』

壱「…俺は、Aと結婚したい。

今はまだ未熟だし、まだまだこれからの道のりは長いし、もっともっと努力してAに相応しい男にならなきゃいけない。

だから…
この右手の薬指にはめた指輪が、いつか左手の薬指にはめられるまで、ずっと俺と一緒にいて欲しい。」

『…ふっ、壱馬くん、』

『…もちろん、もちろんだよ、壱馬くん、』

優しく涙を流したAは

ぎゅっと、俺を抱き締めた

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