イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 2 (ページ29)

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☆何かしたかな…？ページ29

Kazuma side

昼、慎と二人で外に食べに出て
事務所に戻ってきてメイクルームに向かう

…午後から撮影か

終わるの夕方くらいかな
メイクの時に誘うことにするか

なんて思いながらエレベーターに乗り込む

昨日遂に買ったペアリング

今日、渡すんだ

慎「今日、渡すんですよね」

壱「うん。はぁ…緊張してきた」

慎「今からすか笑」

慎には渡すこと言ってて、
そんな会話をしながら部屋に入った

入ると、新しく俺らのヘアメイク担当になった石川さんと上野さん

と、Aが道具準備してて

俺はいつも通り声掛けて、近付いてった

だけど

『…わっ、ええっと、ほぉ、北人くん！
北人くんどうぞ！！』

…え？

無視して、近くに座ってた北人のこと呼んで座らせてて

俺以外のメンバーもびっくりして見てるし

慎「…何かあったんですか」

って、苦笑いして歩いて行った慎

…いやいや、何もないけど
え、喧嘩とかしてないよな？

突っ立ってたら石川さんが
…壱馬くんやろっか笑って声掛けてくれた

え、マジで分かんねぇ
俺何かしたかな

そのおかげで誘えなかったし

終わった後、Aのこと見てたけど
絶対気付いてるのに気付かないフリされて

心臓、ズキズキして
すげぇ悲しかった

…臣さんに話、聞いてもらおう

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