イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 2 (ページ20)

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☆恋は駆け引きページ20

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『…ということがあって』

お昼にお弁当箱持って休憩室に向かう途中、まりさんに会った

久しぶりに会うまりさん
変わらず元気で、一緒に食べようってことで二人でごはん

玲於と抜け出してしまってからあの後、ちゃんと事情を話したんだ

山「へー！じゃあ登坂さんも知ってるんだね～」

『はい。
でも緊張してて…ごはんの味とかもう、分からなかったです笑』

山「Aちゃんらしいけどね笑
…それで、壱馬くんとはどうなの？」

『どうって…』

山「順調？」

『順調、まあ…そ、そうですね』

山「私本当に、二人お似合いだと思ってるよ。
応援してるからね」

そう微笑んで、お弁当を食べるまりさん

綺麗だな…

私より5歳上なんて見えないや

『あのまりさんは…お付き合いされてる方とかいらっしゃるんですか？』

山「うん、一応いるよ笑」

『その…結婚とか、』

山「うん。
私もうすぐ30だし考えてる。子供もほしいしね笑」

『わあ…素敵です！かわいいんだろうなぁ～』

山「ふふ笑そういえば私たち、こんな話一度もしたことなかったね笑」

そんなまりさんの一言から、昼休憩を使って恋愛トークが始まった

『…あのよく聞く倦怠期って、まりさんもあったんですか？』

山「もちろん笑
倦怠期って、人によって時期とか期間とか違ってくるの。乗り越え方も」

『まりさんはどう乗り越えたんですか？』

山「私たちがやってみたのは、あえて会わない期間を作ったことかな。
倦怠期って一緒にいすぎて相手の悪い所とか見えてきたりして起きることだから。
一人になって自分を見つめ直すために、一人の時間を多くしたの」

『会わない…難しいですね』

山「私も最初は辛かった。
こう見えて私がガツガツいく方だから。
でもよく言うじゃない？

…恋は駆け引きって。押し引きが大事なのよ笑」

『なんか難しそうですね…』

山「駆け引きは難しい技だからね笑
でもずっと押してるのも、ずっと引いてるのもダメなのよね。
相手に飽きられるっていうか、そうゆうのを上手く使い分けないと長く続かないって言うしね」

恋は駆け引き

相手に飽きられる

長く続かない

私たちって、どうなんだろう…？

今は順調に、変わらない時間を過ごしてるけど
何の取り柄もない私がこのままでいても壱馬くんに飽きられちゃうかもしれない

私、頑張ってみようかな

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