イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 2 (ページ17)

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☆胸張って、言おうページ17

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［ A、今臣さんと買い物きてんだけど、］

…いやいやバカか俺
こうゆうのって普通サプライズであげるだろ

なんで言おうとしてんだよ

ここまで打った文を消そうとした瞬間、後ろから声がして

臣「…彼女？」

壱「…っえ！あっ、いやその違、違くはないっていうか、えっと」

臣「ごめんごめん笑声掛けても気付かないから、来たら見えてさ」

壱「すみません…あの、また後日来させてもらってもいいですか？」

タ「大丈夫だよ！また来てね！」

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壱「あの臣さん、すみませんせっかく連れて来ていただいたのに時間無駄にして、」

臣「え？いやいやなんで謝んの笑
俺もさっき見ちゃってごめんな」

壱「それは俺が気付かなかったせいです。
あの、さっきのは…」

臣さんは、尊敬していて信頼していて。
臣さんなら、話してもいいと思える

…まあ、GENERATIONSさんも知ってるしな

壱「…彼女です」

臣「そっか笑まあ、反応から分かってたけど笑」

壱「そうですよね…」

臣「今度のメシ、彼女も連れてきなよ」

壱「えっ？」

臣「彼女のこと、紹介してよ。話、色々聞きたいし笑」

そう言って、あの綺麗な笑い方で笑う臣さん

でも、

…いや、ないと思うけどさ

もしも、もしもまたあんなことになったりしたら俺、どうすればいい？

今日一日臣さんと過ごして思ってた

臣さんが優しくて綺麗だから、俺が浮いてるってこと

でもそんな臣さんを俺は本当に、本当に心から尊敬してるんだ

人間性とか、生き方を

そんな人を目の前にすると、自信が無くなってくる自分がいるんだ

臣「…壱馬？」

壱「あ、その…」

…でも俺は

壱「…はい。じゃあ、伝えておきます」

臣「うん。細かいことはまた連絡するな」

壱「今日は本当に、ありがとうございました。失礼します」

臣「おう。じゃあな」

俺が信じなきゃ、誰が信じるんだ

自分に自信が無かったら、Aの彼氏だって、胸張って言えねぇよ

臣さんの前でちゃんと胸張って言えるように。

頑張ろう、俺

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