推しのライブに行っただけなのに､他のリスナーがいきなり顔を見て悲鳴を上げられたんだけど。【うらたぬき/女主】

L○NEを送ったあの人の家に行く。 ページ15

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店を出ると＿＿＿＿
さっきメッセージを送って来たあの人の所へ向かう。


歩きながら既読を付けないように､画面に表示されていた履歴で内容を確認する。


［ねぇ………早く来てよ。］


まだ書いてあったが､それ以上読まずにスマホの画面を消す。メッセージを送り返すより､直接会って話を聞いた方が早い。



大通りを抜け､右や左と曲がって＿＿＿＿＿やっと目的地の高層マンションに着いた。

一度立ち止まってから一度深く深呼吸し､マンションの入り口に設置されたセキュリティーを鳴らす。


するとマンションの入り口の硝子扉が開いたので､通り抜けると一階で止まっていたエレベーターに乗る。



チーンッ！
電子レンジのような音を立てながら､エレベーターは指定した階に止まって扉が開いた。


エレベーターを出て､一番奥の部屋の前で一度立ち止まってからインターフォンを鳴らす。


いつもと同じで応答は無く､扉に付いたドアノブを掴んで左向きに回す。
扉は鍵もチェーンロックもされておらず簡単に開く。


防犯的にどうなんだろうか？
そう思いながら扉を開けて玄関の中に入る。

扉には鍵をかけてから､玄関で靴を脱いで部屋の中へ足を踏み入れる。


近くのリビングに入るが＿＿＿＿＿居ない。
と言う事は寝室かあの部屋か。


寝室の扉を開けるが＿＿＿＿＿人のいる気配が無い。
残るはあの部屋か。


ガチャッとノブを掴み回しながら＿＿＿＿＿あの部屋の扉を開けた。

あの人とは大学時代の先輩で。→←可愛い推しと坂田さんの言い合いの後には。

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