紫妹、兄の代わりになれません

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『あ、てか私でよければお付き合いしたいです。好きです』

「え、ほんまに？こんなんでええの？」

『こんなんって言い過ぎじゃないですか？？私センラさんのこと大好きですよ？』

こんな告白があっていいのか。
私がおかしいのか？なんで語彙力がないんだろう。

『なんか…綺麗な言葉でお返事したかったです』

「ごめん、急に言うたからやな」

『いえいえ、告白するからって言われてからさせるのもなんか嫌です』

「ふふ、確かに。じゃあこれから俺たち恋人同士ってことでええんよね？」

『そうですね。そういうことになります』

にこりと微笑むと微笑み返された。

『なんで付き合おうと思ったんですか？』

「AちゃんはAちゃんにしか出来ないからやない？」

『へ？』

「Aちゃんといる時って嫌なこと全部忘れられんねん。居心地いいって言うかなんというか…」

嬉しい事を言われてしまった。
私に、こんな私に…また彼は…

『ｸﾞｽﾝ』

「えぇ！？なんか悪いこと言うたん！？俺間違っとった！？」

『やっぱり、センラさんは私のヒーローだ』

「ふふふ、なんでやねん」

と笑った。
私の存在する価値ってここにあったのかな

『私って必要ですか？』

「当たり前やん？仕事なんかより大事やわ」

なんて幸せなんだろう。

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