落ちて、先輩

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「そういえばいい忘れてたことがありました」

夏休みが明け、始業式も終わり早く帰れた今日。
先輩と僕はデートをしていた。

『ん？なんだい後輩くん！』

「告白の時に言い忘れてました」

『あ、てか敬語禁止！』

それも忘れてたな。
と思いながら先輩の顔を見る

「結婚前提で付き合って欲しいって言うの忘れてた」

『ふぇっ！？…え、ぇぇえええええっ！？』

「しー！声大きいよ」

耳まで真っ赤になったAさんを見てなんだかおかしくなって笑った。
結婚なんてまだ先のことなのに。

『なんで、私…？』

「なんで、ってなんでだろ…。でも僕は、今もこれからもAさん以外付き合うとか考えられないから」

しかももうそろそろ本性出したいし

『…私も…わたる君以外考えられない…かも』

「もし、僕が本性出しても先輩引きません？」

『ひ、引かない。』

「本当に？」

そうしつこく聞くとこくりと頷く

「僕は先輩が思ってる"可愛い"後輩じゃないんで」

僕の家に来ませんか？と誘った。
まぁここまで話したからには無理にでも連れてくけど。

「A？」

少し驚いたように肩を跳ねさせてこちらを向くAさん。

「他の人には秘密…わかった？」

『うん』

僕の本性を知ったから、あとはじっくり洗脳してく。

だから、僕のところまで









堕ちて、先輩。

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