検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:25,698 hit

16 ページ16

「どこか座りません?」

『うん、空いてるところあるかなぁ』

「ありますよ、いい場所知ってるんです」

少し日が沈んできた頃、買いすぎではないかと思ってしまうほどの食べ物を買って僕の言ったいい場所に向かって歩き出した。

「ここです」

ここは昔なんかの会社があったらしい。
今では綺麗に整備された広場になっていた。
ベンチも綺麗だし花火もよく見える。

『ここいいね、周りに人がいないから静かだし』

先輩は買ってきたものをもぐもぐと食べ始めた
まぁ僕も食べてるけど

『ん〜、これおいしい!食べる?』

「え、いいんですか?」

『あーん』

「えぇ!?」

『あ、ごめん気にする人?私いつもの癖で…』

「だ、大丈夫ですよ」

『じゃあはい、あーん』

パクっ

…おいしいけど、それ以上に…間接キスしてしまった…。

『どう?おいしい?』

「おいしいです」

と笑うと先輩も微笑んでくれた。
普通反対だよな…女の子の方が恥ずかしがるはずなのに……
まぁいいや。後でお返ししてあげよ。

ぴゅ〜〜〜

ドンッ!


『わ!花火!』

「綺麗ですね」

告白するときだ
宣言したし、するつもりだったし

「先輩」

『は、はい』

「ちゃんとこっちみてください」

『うん……』

花火の音で消されないうちに、言わないと

「好きです、僕と付き合って…くれませんか?」

『よ、よろしく…お願いします…!』

「じゃあ、さっきのお返ししますね?」

『え?』

驚いているAさんの唇にキスをする。
Aさんの顔を見ると目を閉じていた。


可愛い……

柔らかな感触がまだ自分の唇に残ったまま、唇を離すと先輩が上目遣いで僕を見た

『やっと付き合ってって言ってくれた…』

うるうるしたまま先輩が言う

「え、な、なんで泣いてるんですか!?」

『嬉しいんだもん…自分の好きな人から告白されるなんて…私…幸せすぎだよ…』

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , うらたぬき
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Alice(プロフ) - かわゆ... (2019年8月28日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
くたりんご(プロフ) - きぃさん» きぃさん、コメントありがとうございます!口調とか迷子すぎて申し訳ないです本当に…。でもドキドキして頂けて嬉しいです!私が天才だなんておこがましいです(汗)ありがとうございます! (2019年8月15日 17時) (レス) id: 25b7891eac (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 私、浦田さん好きだからドキドキしました。これを書いてるくたりんごさんは天才! (2019年8月15日 16時) (レス) id: a12b60e498 (このIDを非表示/違反報告)
くたりんご(プロフ) - 禾ちゃんだおさん» そんな!その言葉が世界一似合わないんです私…! (2019年8月10日 22時) (レス) id: 25b7891eac (このIDを非表示/違反報告)
禾ちゃんだお - りんごさん...くぁわいい... (2019年8月10日 21時) (レス) id: 60f12b0c07 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くたりんご | 作成日時:2019年8月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。