【たぬき】Love＊lie【坂田】

＊テストの結果 ページ25

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一週間が経ち物理の授業を受けに重い足取りで教室を移動した









授業開始すぐに小テストが返ってきて自分の答案用紙を見て頭がいたい









「A？…顔色悪いけどそんなに酷かった？」





ひょいっと隣から答案用紙を覗き込んできた坂田くん





「げ…A頭よかったよね？



30点てやばくない？」








少し呆れ顔の坂田くんは心配そうに聞いてきた









「国語とか、英語は得意なんだよ…」







「それって思い切り文系だし…






なんでまた理系に…」






「だって…大学行くなら絶対理系のが選択肢も広がるからって…」









私だってここまで難しいと思ってなかったんだもん…







「嗚呼ー…どうしよう…ゴールデンウイーク明けたらすぐテストだよね…」








机にうつぶせ頭を抱える









机の隣を通った浦田先生が机に手を当て視線が絡んだ…







「Aさん







休み時間職員室ね」









ポンと机を叩かれ言われた言葉をもう一度頭の中で再生をする









視線が絡んで恥ずかしいのに加え、小テストでこんな点を取ってバカな子だと思われてしまったかもしれない…




いろんな感情の混じり合う"恥ずかし"さから顔が熱くなる









「ちょっとテスト前に補講をしておこう








しないと赤点確実だよ…」






眉を下げ悲しそうな浦田先生の視線から逃げるように俯き小さく「はい」というのが精一杯だった









ちらりと坂田くんを見たら補講と言われショックを隠せない私を見て口元を隠して笑ってる









目が合うと笑うのをやめた坂田くん…






「A、大丈夫。俺も付き合うからさ？



俺の小テスト見てみ？」







ひらりと見せられた答案用紙の右上には93点と書かれていた




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