7話 ページ7
私が佐野家に泊まっているときはエマと二人で料理をする
私は一人暮らしだし、エマも兄二人のご飯を作っているから、上手いと思う
「Aちゃんは二ィとどうやってあんなに仲良くなったの？」
晩御飯のハンバーグを焼きながらエマが尋ねた
確かにイザナ友達作るって感じじゃないもんな。下僕作ってそう
「初めて話したのは、二年生の時だから、、、三年前か」
＿＿＿三年前
『なあお前一人暮らししてるってホントか？』
放課後に速く帰ろうとランドセルを背負った時、上から降ってきた声。声の主は悪ガキと有名な黒川イザナだった
母親がいなくなって、周りも私の家庭事情を知っているのか、誰も話しかけて来なかった頃にイザナは声をかけてきた
最初に思ったことは、デリカシー無さすぎ。ってこと
『うん、そうだけど』
『じゃあ、オマエの家に俺を連れていけよ！メイレイな！』
周りの子も先生も驚いてた
私はこの子のデリカシーの無さと珍しく私に話しかけてくる人という興味だった
『いいよ』
私は知り合ったばかりの悪ガキを家にあげた
『狭い、、何かお菓子でもないのかよ』
『文句言うなよ。お金がないからお菓子とか買わない』
『ふーん。なあ、何で一人なんだよ』
こいつ、そんなに他人の家庭事情が気に何のか？
『俺さ、去年まで施設だったんだ。親も兄妹もいなくて。でも俺にはシンイチローとエマがいた。本当の兄妹だって、迎えに来てくれたんだ
まだ苗字は変えられないけど、シンイチローが大人になったらすぐに変えてくれるって』
この子も色々あったんだな
『私は父親の顔は知らない。多分父親は私がいることすら知らないと思う
母親はつい半年前にどっかに行った。元々私の事は好きじゃなかったから仕方ないなって』
教えてくれたお礼にイザナに私の事も簡潔に話す
『寂しくねえの』
『、、、、、、、家に、、一人ってのは、、、、ちょっと寂しい、ね、、』
多分私が初めて話した本音
何故かイザナには言ってしまった本音
『じゃあさ、俺の家族になれよ！』
イザナは立ち上がって私にそう言った
『私たち、他人だけど』
『俺が家族っつたら家族になんだよ』
『ふはっっ！何それ。
でも、いいね。イザナ。私を家族にしてくれる？』
『当たり前だろ！』
「って感じ」
「わあ、、二ィすごい、、、」
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華 - いえいえ！そんなことありませんよ！私は応援をしただけです！デカプリン様、大好きです！ (2022年4月14日 23時) (
レス) id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
デカプリン - 華さん» ありがとうございます。華さんのコメントのお陰で完結させることが出来ました！ (2022年4月14日 19時) (レス) id: bd79d3d246 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 完結、おめでとうございます！春千夜作品の中で一番この作品が好きでした！楽しみが一つ減ってしまうのは悲しいけど、次の作品を楽しみに待ってます！イザナくん(最推し)が最後までカッコよくて叫びました(笑)素晴らしい作品をありがとうございました！ (2022年4月13日 23時) (レス) @page48 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
華 - あぁーそう言われてみれば、すっごい共感できます！はるちがちゃんとパパしてるの、感動〜 (2022年4月8日 15時) (レス) @page44 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
デカプリン - 華さん» お久しぶりです。沢山のコメントありがとうございます。春千夜自身が、親とか家族に恵まれていなかったので、初めて家族だと思える夢主は本気で守るし大事にしている。という解釈で書いています共感してくれる人いないかなぁ、、 (2022年4月8日 11時) (レス) id: bd79d3d246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デカプリン | 作成日時：2022年2月20日 15時
