きゅう ページ11
「具体的にお願いします」
冷静を装って尋ねる。
「うーん、上手く言えないんだけど」
そう前置きを語るそらるさん。
ちょっとお話が長かったので纏めさせて頂きました。
1、Twitterできちんとした性別がわかるものを載せること
2、配信する
(これは成功しない気がする、だって僕女声に近いし。)
3、秘部なんとかかんとか言ってたけどスルーで
4、そらるさんとまふがふたりで配信→僕が共通の男友達だと公開する。
「1番安全で確率高いのはそらまふにお任せしちゃうのか……」
ふたりに任せっきりだというのは申し訳ないし、そらるさんにも被害が及びそう。
少し喉が渇いたからティーカップを手にする。
たっていた湯気はどこへやら。その事が話し込んでいたことを証明する。当たり前だけど、紅茶は冷め切っていた。
今は結論でそうにないや。
いっそのこと本業をいえばこの炎上もおさまるのかな、なんて確証もないことばかり考える。
「ねぇA〜」
眠そうな落ち着く声に呼ばれ、顔をあげた。顔をあげたってことはつまり、今までそらるさんをそっちのけで俯いていた挙句、自分の世界に入り浸っていたのか。
「あーごめん、どうしたの?」
申し訳なさが混じった声で返事する。
「あのね、」
その言葉から始まったそらるさんの口から告げられた事実はあまりに残酷だった。
きっと今の僕はさぞ不細工な顔をしているだろう。
目をこれでもかと見開き、口はだらしなく開いている。頭をくしゃ、と掻きむしる。そらるさんに腕を掴まれた。
そんなに悲痛な顔をしないでよ。
「あは……」
こんな時に笑う僕は他人から見ればどうかしている、狂っていると感じるだろう。
これが笑わないでいられるかい?
頭のネジが飛んだかのように笑い続け数分、そらるさんはずっと僕の頭を撫でていてくれた。
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香夜 - とっても面白いです!この夢小説私の読んだ中で一番好きです!更新頑張ってください!(`・ω・´) (2020年8月13日 23時) (レス) id: 0b7fae4f19 (このIDを非表示/違反報告)
いじめっこはとりあえず[ピーーーー]たい - 初コメです!ろくの曲ってメリーb((殴更新を楽しみにして1日1本髪の毛抜いてません(更新を楽しみにしてるのは本気(本気と書いてマジと読む)です) (2020年8月4日 15時) (レス) id: 0d11747940 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - zigami-izuaさん» ありがとうございます!更新、返信共に遅くなってしまい申し訳ございません......... (2020年7月20日 3時) (レス) id: 432d939883 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 咲夜さん» 初コメントありがとうございます!わぁ嬉しいです〜!更新遅くなってしまい本当に申し訳ございません....... (2020年7月20日 3時) (レス) id: 432d939883 (このIDを非表示/違反報告)
zigami-izua(プロフ) - 凄く面白かったです!!更新楽しみにしてます!!! (2020年4月15日 13時) (レス) id: e26948917f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2018年11月24日 18時