私の彼氏は緑色の推しさん

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Aside

2、3駅通り過ぎるともうスタジオがある駅に着くんだよね。

ってかやっぱり電車ってぎゅうぎゅうだね。
疲れるや。

あ、この世界に新種の悪ーい病原菌はいないから、マスクなんてあんまりしてる人いないけどね！

う「A、次で降りるよ。」

『はーい』

着いた！

う「良かった…この時間ならまだ間に合うな。ちょっと疲れたからゆっくり目にいこっか。」

『うん。』

う「…ねぇねぇ、浦島坂田船の新曲聴いてくれた？」

『聴いた！鬼リピした！！』

う「どう？かっこよかったでしょ？」

『うん。みんなエチエチだった…』

う「ふふwそりゃよかったw」

『よくあんな歌上手に歌えるよね。私絶対無理だわ。』

う「そうー？Aは意外と歌えそうだけどなあ？」

『無理だよw』

う「あ、収録スタジオ着いたよ」

うわあ…やっぱり何回見てもここの収録スタジオおっきい…内装もすっごく綺麗で…ビルみたい……

まあ、実際ビルなんだけどさ←

『うらたさんは今日何の収録？』

う「ん？今日？アニメだよ」

『あー！アニメか…！』

う「うん。Aは何のしゅうろk…」

女1「あー！うらたさん！♡」

女2「おはよぉございまぁす♡」

…出た。女の人たち。

うらたさんって美形じゃん？かっこいいじゃん？

だからさ、エントランスに入ったらもう女の人たちに囲まれちゃう。

だから私は正直言って収録スタジオが嫌いだ。

今は私がうらたさんと話してたのに…

う「え、あぁ、おはよ。」

うらたさんも、嫌な顔せずにああやって察してあげてるところ、すごいと思う。

でも、だからこそ女の人が寄ってくるんだ。

怖いなあ。私なんかよりも可愛い女の人にいつ取られるか。

あ、うらたさんが困り顔でこっち見てる。

可愛いなあ…ってそんなこと思ってる暇ないや。

もう収録時間だし！

『…(バイバイ)』

私は口パクでうらたさんに向かってそう言った。

何かうらたさんが言ってたっぽいけど、私には何も聞こえなかった。

私に言ったんじゃなかったのかもしれないし…いっか。

あーもう嫌だなあ〜…こんな気持ちで収録になるなんて。

監督「あ！Aちゃん！今日はよろしくね〜」

『はい！よろしくお願いします！』

？「あれ、A？」

？

『え！？優？』

さ「あぁ！やっぱりやーん！何！？今日一緒！？やったあ！」

子犬みたいで可愛い

微笑ましいなあ

優見てると女の人たちのことなんて忘れてた。

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坂田優→となりの坂田。さん

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