114話 ページ16
ゾムside
かくかくしかじか、昨日の深夜のことを説明していく。
「__てことがあって」
「…うわぁ…マジか、動機、Aにバレてたんか…」
シャオロンがあちゃーと顔を覆う。
「たしかに、それを聞いたってことなら、Aがあんな決断をしたことも分かるな…」
きりやんが、沈んだ声で言った。
コネシマが首を傾げる。
「思い出したんやけど、俺昨日の夜、また兵士たちに話聞きに行ってん。そしたら、急に俺たちは唆されたんだとか言い出して」
「え？唆された？誰に？」
「そこまではあいつら言わんかった」
「ま、まって、みんな」
いろんな情報がごった返す中で、声を絞り出す。
「今から話すのは、俺の考えで…間違っとるかもしれん。なんの根拠もない話や。…やけど、聞いてくれる…？」
顔色を伺うと、みんなが少し笑顔を見せた。
「もちろん。ゆっくりでいいから、聞かせて」
「…！あ、あのな。クロノアとスマイルが、刺されそうになった時、Aの悪口、きこえたやん？」
「うん」
内容を思い出したのか、険しい顔をするみんな。
「お、俺な。その、Aに兵士の動機を教えた、シャーデンってやつと、その仲間のメイドたちが、悪口言っとったんやないかなって…！で、兵士たちは唆されたんやろ？それも、そのシャーデンの奴らやないかなって！」
みんなはゆっくりと目を見開く。
きんときが、はく、と息を吸い込んで、
「そうだ、たしかに、そいつらがAを嫌っているなら、辻褄が合う。Aをスマイルから引き離したいメイドたち、スマイルからAを引き離したい兵士たち。…きっと、シャーデンたちは兵士たちを自分たちの目的を達成するために利用したんだろう。そして兵士はそれに騙されたんだ」
動機を聞いたとき、ぺいんとが言っていた言葉を思い出す。
____ 「食堂じゃAの手が塞がっても他の幹部がすぐそばにいるし、例えスマイルを殺せても、あいつら死刑だよ。そもそも、スマイルを殺した奴をAが相手するわけないのに。もう、意味わかんない」
すとん、と奴らの意味が分からない行動が腑に落ちた。
あいつらは、こういう"おかしなところ"があることに気づけなかったんや。
シャーデンたちは、自分たちの手は汚さずに、Aをスマイルから引き離す理由を作るために、兵士たちを唆した。
シャーデンたちは、分かってたんや。スマイル殺しが失敗すること。
想い人が死んでもうたら意味ないもんな。
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らーて - 大変遅くなりましたが完結おめでとうございます！自分が完結まで見れたのがすごくうれしいです。番外編と外伝も更新頑張ってください。 (2022年9月18日 17時) (
レス) id: 50b204a28c (このIDを非表示/違反報告)
犬狼(プロフ) - すごい遅くなりましたが完結おめでとうございます！！！なかなかこんな神作に会えることは少なく、完結まで見れたことがすごく嬉しいです！！！ずっとニヤニヤしてました()2週目も楽しんできます！！ (2022年9月16日 11時) (レス) @page47 id: 3dd9b50437 (このIDを非表示/違反報告)
あああ - 完結おめでとうございます！ニヤニヤしながら見るくらいやっぱ最高でしたね！これから見返していこうと思います！ (2022年9月12日 22時) (レス) @page46 id: 08c0044447 (このIDを非表示/違反報告)
嶺亜 - 完結おめでとうございます‼︎初期から見てて物凄く好きだったので最初から最後まで最高でした‼︎ (2022年9月12日 14時) (レス) id: bfa035e3aa (このIDを非表示/違反報告)
葡萄ゼリー - 完結おめでとうございます!最初のときからすごく好きだったのですが最後まで最高でした...!!番外編も楽しみです!! (2022年9月11日 23時) (レス) @page47 id: c77a19be7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむね☆ | 作成日時：2022年8月17日 11時
