44話 ページ44
『…私、α国とはもう縁を切ったんです』
最初疑っていた、全ての兵に向けて。
『信じてください、お願いします』
「………まぁ…」
しぶしぶ、副部隊長が頷くと、それに続いて兵達も私に一礼した。
隣ではシャークん様がほっと息を吐いた。
「良かった…Aがこれで殺されてたら、俺、スマイルに地獄の果てまで追いかけられてた」
"「ありがとな、シャケ」"
インカムのスピーカーから聞こえた、声。
私の大好きな声。
兵士たちが、ざわついた。
"「みんな、ただいま。今から、俺が指揮を取る」"
ますます危険な場内に入って、ようやく、
スマイル様が、動いた。
「やっぱスマイルの指揮じゃないと気持ち悪いわ」
からり、ときりやん様が笑う。
"「A部隊、左の廊下を進んだ階段から一気に上がれ。きんときの医療部隊は、そこの安全な場所で待機だ。それから、きりやんの隊は__」"
次々出される的確な指示。
これが、スマイル様の力。
"「___最後に、A」"
『はい』
スマイル様の声色が、柔らかくなった。
"「何度も言うけど、死なないで。信じてるから」"
『…はい。頑張ります』
緊張が、解けていく。
シャークん様とその部隊とともに、玉座の間の扉を開く。
不敵な笑みを浮かべる王と、選りすぐりの兵士たちが待ち構えていた。
α国王は逃げたりしないという私の推測は、合っていた。
「久しぶりだな、我が国の元トップスパイよ」
真っ直ぐその冷たい瞳を見据え、微笑み返した。
『お久しぶりですね。…今日を期に、もう二度と、会えなくなるでしょうけど』
さぁ、
最終決戦と行こうか。
____________
〜コメント返信〜
○パルア(*⁇?*) 様
コメ2回目、ありがとうございます〜!
恋愛方向に行くのか、行かないのか…どうぞいろんな推測をしながら、楽しみにしていてください。お言葉に甘えて好きに書きますので(←もとからか)
どっちに転んでも、自分の理想と違っても!作者を恨まないでくださいね!w
○あの 様
何がキツいのか私には分かりませんが、お疲れ様です。頑張ってください。
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すみれいん(プロフ) - らむね☆さん» いえいえ!私も言っていいものか迷っておりまして…。もしあれならこの誤字のやり取り消してもらって大丈夫ですので!! (6月7日 23時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
らむね☆(プロフ) - すみれいんさん» わわわ…ありがとうございます。たまに気付いてない誤字あるんですよね…!指摘凄く助かります! (6月7日 21時) (レス) id: 5aa85bc4da (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - たまに読み返しに来てます。いつも読みふけって忘れてしまうのですが47話の大先生さんの件のお話のciが訂正するところ、こいつの名前っていう所がこいつほになってますよ(こそっと) (6月7日 15時) (レス) @page47 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく - smさんと夢主はよくっつけ〜!めっちゃラブラブカップルになる予感!これからも投稿頑張ったください! (2023年1月5日 21時) (レス) @page50 id: 8b39de642b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 続きまってますワクワク (2022年10月5日 17時) (レス) id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らむね☆ | 作成日時:2022年5月19日 15時