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4話 ページ4

やっと、皆さまのスマイル様への接し方の違和感がわかった。

私が専属メイドに抜擢された理由も。今まで感情を失っていたスマイル様が、私にだけは興味を示したからだ。

しばらく談話室が暗い雰囲気になっていたが、ぶるーく様がパンパンと手を叩いた。

「みんな、元気だそ!僕らが笑顔でいなきゃ!」


『あ、私、そろそろスマイル様のところに…様子見と、それから、何をして欲しいかとか、いろいろ聞かねばなりませんので』

「よろしく。あ、あと!」

なかむ様は一礼して談話室を出ようとした私を急いで引き止めると、小さな機械を渡してきた。

「どこでもいいから、つけといて。インカムって言って、通信できるんだ。受信スイッチは常に入れておいて。発信する方は、何か伝えたいことがあったときにつけて喋ってくれればオーケーだから」


インカム。これも知っていた。だって私は、α国のインカムを今実際に隠し持っている。


『ありがとうございます。それでは、行って参ります』


__

コンコン、とノックをする。


『スマイル様、Aでございます。入ってもよろしいでしょうか』

「………。」


返事がない。

中で倒れていたり、しないよね?ただ喋りたくないだけ?


『スマイル様、』

もう一度声をかけようとしたとき、扉が開いた。

入っていい、ということらしい。


『失礼いたします』


中は綺麗に整理整頓された部屋で、やっぱり広かった。


「………。」


『…っあ、用件を申しておりませんでしたね』

『まず…スマイル様は、私が専属メイドについてもよろしいのでしょうか』


こくりと頷かれる。


『それから、スマイル様。私は、さきほど王と幹部の皆様にスマイル様が声を発さなくなった理由を伺いました。今後は私のことも、どうぞお頼りください』


「………A。」

『…!…なんでしょうか』

「…………俺は…ほとんどこの部屋から出ない。だから…よろしく頼む」


喋ってくれた。

幹部の皆様にも言葉を発さなかったという、スマイル様が。

なんだか嬉しいと同時に、どうしてかすごく気になる。

会ったばかりの私に、なぜそんなにも心を開いてくださるのか。


とはいえ、そんなことをきく暇も余裕もないので、これからやるべき事をスマイル様のペースに合わせて確認した。

ご飯を運ぶ事。身の回りの世話。その他もろもろ。


『私をお呼びの際は、インカムをご活用ください。私も配給されていますので』



スマイル様の謎は、深まるばかりだ。

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すみれいん(プロフ) - らむね☆さん» いえいえ!私も言っていいものか迷っておりまして…。もしあれならこの誤字のやり取り消してもらって大丈夫ですので!! (6月7日 23時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
らむね☆(プロフ) - すみれいんさん» わわわ…ありがとうございます。たまに気付いてない誤字あるんですよね…!指摘凄く助かります! (6月7日 21時) (レス) id: 5aa85bc4da (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - たまに読み返しに来てます。いつも読みふけって忘れてしまうのですが47話の大先生さんの件のお話のciが訂正するところ、こいつの名前っていう所がこいつほになってますよ(こそっと) (6月7日 15時) (レス) @page47 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく - smさんと夢主はよくっつけ〜!めっちゃラブラブカップルになる予感!これからも投稿頑張ったください! (2023年1月5日 21時) (レス) @page50 id: 8b39de642b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 続きまってますワクワク (2022年10月5日 17時) (レス) id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむね☆ | 作成日時:2022年5月19日 15時

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