家族になろうか2【忍たま】 (ページ10)

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番外編 4年生との合同授業ページ10

守一朗「うわ！！本当に雑渡昆奈門だ！？」

雑渡「やぁ、早く密書をもらえるかな？私も暇じゃないんだ」

守一朗「あっ、すみません。はい、これをどうぞ」

喜八郎「それじゃあ、ここに密書をもらったサインを頂けますか？」

雑渡「はいはい、サインね。これで良い？」

喜八郎「ありがとうございます」

雑渡「それじゃあ、忍たまの皆。また近々会おう」

伏木蔵「はい！お気を付けて雑渡さん！」

雑渡シュッ…

雑渡昆奈門は森の中へと姿を消した。

喜八郎「僕達も帰ろか？」

守一朗「そうだね」

乱太郎「利吉さんにも密書を渡せたかな？」

金吾「渡せたんじゃない？」

きり丸「とりあえず早く帰ろぜ」

─────────・・・・・・

学園に戻ると、滝夜叉丸達が痺れを切らして待っていた。

滝夜叉丸「遅い！遅い！遅ーい！！お前達！？密書一枚届けるのに何時間かかっているんだ！？」

守一朗「ごめんごめん」

喜八郎「仕方ないじゃん。見つけるのに時間かかったんだから」

三木ヱ門「でも、まぁこれで今日の授業は完璧だろ？」

滝夜叉丸「そうだな」

4年生と1年生が集まっている所へ土井先生が走って来た。

土井先生「皆、お疲れ様！今日はケンカも無く、よく頑張ったね！明日は合同授業最終日だ。今日は早く寝て明日に備えるように！では、解散！！」

───────・・・・・・

夕飯を食べ終えて、お風呂に入った七瀬は土井先生の部屋に戻って来るなり、布団を敷き布団の上にバタッと横になった。

七瀬「はぁ…疲れた…明日は何をするんだろう？」

………

……

…

ガラ…

土井先生「ただいま…。ん？…七瀬もう寝たのか？」

七瀬「スー…スー…」

土井先生は七瀬の隣に横になると、七瀬の寝顔を眺めながら、七瀬の頭を優しく撫でる。

土井先生「おーい、七瀬？早く寝ろとは言ったけど、少し早すぎないか？」

七瀬「スー…スー…」

土井先生「ふぅ…昨日も今日も頑張っていたし、きっと疲れたんだろうな」

七瀬「んっ…ゔう…」

すやすやと眠っていた七瀬の表情が急に険しくなる。

土井先生「…？」

七瀬「っ…っ！？」

七瀬の目がパチッと開いた。

土井先生「七瀬？大丈夫か？」

七瀬「先生…」

土井先生「怖い夢でも見たのか？」

土井先生が七瀬の背中をさすろうと、背中に手を当てると七瀬の体が震えているのがわかった。