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番外編 4年生との合同授業 ページ18

食堂から立ち去った七瀬は、小松田さんに見つからないように学園の外に出ると1人で田んぼ道を歩いていた。


七瀬「あ!この お花可愛い!なんて名前なのかな?」


七瀬は可愛い花の横にお尻を地面につけて座ると、田んぼを見渡した。


七瀬(少し前までは、一人ぼっちで…こんな風に田んぼを見渡してる余裕なんて無かったなぁ…)

(あの時の事を考えると、今の状況ってスゴく幸せなのに…幸せに慣れてくると、私 欲張りになって る気がする…こうして欲しいとか…ああして欲しいとか…)

(そもそも夕食が食べられるだけで幸せなのに、待ってくれてなかったくらいで傷つくなんて…欲張り過ぎだよね!)



七瀬が こんな事を考えているうちに、夕日が沈み辺りは真っ暗くなってしまった。



七瀬(うわ…真っ暗になっちゃった。明かり持って来てないのに…)

(早く帰らないと、怒られっ…ないかな?…居ない事に気付かれてないんだし)



七瀬が学園に戻ろうと立ち上がり歩き始めようとした時、前方から人の気配が近づいて来た。


七瀬(え…?誰か来る?)



月明かりだけを頼りに、相手が誰かを確かめようと目を細める七瀬。


七瀬(?)



土井先生「七瀬!!?」



七瀬よりも先に土井先生が七瀬に気付き、大きな声で七瀬の名前を呼んだ。



七瀬「えっ?土井先生…どうして…」



土井先生との距離は70m程ある。

七瀬は土井先生に追いつかれると怒られると思い、土井先生から逃げる為に その場から走り出した。


土井先生「はっ!!?七瀬!!こら!止まれ!!」


七瀬(ヤダヤダヤダ!!絶対、学園を抜け出した事 怒られるもん!!)


土井先生「夜道を走ると危ないだろ!!止まれ!!」



ダッダッ……ズルッ…


七瀬「きゃっ!!」


七瀬が田んぼのぬかるみに足を取られ、斜面側へ転びそうになる。


バッ… ギュッ…


七瀬「…」


土井先生「はぁ…はぁ… 間に合った…」



土井先生が、後ろから七瀬を抱えてくれたお陰で七瀬は転ばずに済んだ。



七瀬「あ…あの?先生?」


七瀬を抱えている土井先生の手が、強く七瀬を抱きしめる。


土井先生「良かった…七瀬が無事で…」


後ろから抱きしめられている為、土井先生の表情は解らないが、土井先生の声は震えていた。


七瀬「先生…。ごめんなさい」



土井先生「許さない」

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作者名: | 作成日時:2017年9月30日 12時

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