〇リ・ハオ ページ23
スクリーンにサッカースタジアムの中国の試合映像が映し出された。
「これは中国チーム？」
稲森がそう呟いた瞬間、画面が切り替わりとある中国選手が画面に映った。
その選手の正体は次の実況で明らかになる。
《中国チームの要は何と言ってもこの人！エースのリ・ハオ選手でしょう！》
その選手は中国チームの要と称されるリ・ハオだった。
そして画面に映るハオは今イナズマジャパンの目の前にいる子文と酷似していた。
「てことは、李子文は無敵ヶ原富士丸で」
「無敵ヶ原富士丸は、中国のエース、リ・ハオ？」
「えぇ！？子文君が中国チームのエース！？」
「これはスパイどころの騒ぎじゃないね」
万作と風丸が驚くように言うと、遅れて理解したように稲森も声を上げた。
野坂は不敵な笑みを浮かべながら子文もといハオを見ている。
「敵にサポートされてたってことかよ！？」
敵に塩を送られる気分になった灰崎は思わず大きな声で罵る。
声には出さないが他にも数名訝しげな目で子文を見ている人も多々いた。
「うわああ…っすみません！これには、のっぴきならない過去の事情が絡んでいるのです！」
狼狽する顔を悟られないように、中華服の袖で顔半分を隠すハオだが、声色に焦りが滲み出ているため、意味をなさなかった。
「この際です。全部話してあげたらどうですか？」
監督が困るハオにそう促すと彼は深呼吸をした後に静かに自己紹介(？)をした。
「分かりました。お話します……。僕は、中国チームのFWリ・ハオ。親分………いえ。趙金雲監督のサポートをして、皆さんのレベルアップのお手伝いをさせていただきました」
「何故、敵である俺達の特訓に手を貸したんだ？」
「それは、僕と親分には、FFIに優勝すること以上に、大きな目的があるからです」
万作のもっともな問いを静かに、けどはっきりと受け流す。
「目的？なんだそれ」
「ああ………それは」
そこまで追求されると、ハオは黙って、口篭った。
深く息を吸った後に少しばかり困ったような表情で問いかけた。
「話せば長くなるのですが、聞きたいですか？」
「聞かせろ！」
「話してよ、子文くん」
急かすような灰崎と反対に、稲森はあくまで冷静に訊ねた。
「分かりました……………僕と親分が出会ったのが、6年前のことです。僕が、8歳の時でした」
そしてハオは、決意を固めたように深く頷き、選手達に自らの過去を打ち明けた。
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おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» プロフから行けるボードに書き込んでおいたので良ければそちらを参照ください！！お話等もそちらを使っていただければ幸いです。お手数お掛けしますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年9月7日 18時) (
レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月7日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» 高評価、ありがとうございます！！これからも応援宜しくお願いします！！ (2021年9月7日 18時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - はじめまして!とても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月7日 16時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - 返信ありがとうございます！最高ですね！次回も楽しみにしています！ (2021年9月2日 6時) (レス) id: f751d7262a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまんじゅう | 作成日時：2021年8月19日 10時
