御来場 ページ5
(side.クロ)
「そ、その…後ろが賑やかですね…」
「アイツらー…来んなっつたぞ…」
「…さすがに大人数じゃ小回り利きませんし
何より……捕まる危険性が格段に上がります。」
「……そうだな、巻き込む訳にはいかねーよ…」
「…………クロさん、入場する前に１つだけ、
大切なお願いがあるんです。」
これだけは必ず守ってください、と前置きして
クロさんを見上げると頷いてくれる。
「私は１度ですが、ここに来たことがあります
中の構造が全て同じだとは思いませんが
きっと……誰よりも詳しいです。
何度も繰り返して巡ってましたから…」
彼が何度も"私"を庇ったり、
あの子が独りぼっちになるのに納得がいかず…
何度も何度も…絵の中に飛び込んでは
同じことを繰り返して絶望しては感情を失い
ボロボロになりながらハッピーエンドを探した。
それは、さながらゲームのリトライのように。
でも1000回を繰り返したかというところで
バグのように彼が最期に"私"を庇って
青い薔薇を渡しながら囁いた。
「先に 行ってて」
その、いつもの言葉じゃなくて。
「もう終わらせても良いのよ…ありがと、イヴ」
と悲しげに微笑んで。
そしてあの子も。
「ごめんね、ごめんねイヴ…
私のせいで…そんな目をさせるようになって…
もういいの、私はこれでいいっ！
だからー…イヴは笑って生きてね…」
その後、私はお母さんに引きずられるように
美術館を出ていってしまった、
２人の絵画を背にして。
「お願いです、僕から離れないで。
最後の最後まで…美術館を出るまでは、
ずっと僕の隣にいると誓ってください！」
もう助けられないのは嫌だ、諦めるのは嫌だ。
人の命を糧にして何度も生き延びたくない
一緒に戻って来たい、かならず。
「…分かった、誓う…
ならAもオレから離れるんじゃねーぞ…？」
「勿論です」
そのまま僕はクロさんに手を引かれて
昼上がりの灰色の空の下、
美術館…ゲルテナ展覧会に向かった。
クロさんには言えなかったけれど、
ううん、言わなかったけれど…
僕には悪夢を止めることの他に別の目的がある。
それが一番の目標だと言っても良いほどの。
その目的が果たされるのは、誓いが破られたとき
助けるからね、××××…
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タピオカレモン - サーヴァンプもイヴも好きなのでこの作品見た時テンション崩壊(←良い意味で)しました！ありがとうございます！！！！ (2017年3月5日 16時) (
レス) id: ae7df0ebae (このIDを非表示/違反報告)
うららか@受験により出現率低(プロフ) - ま、まさかのビックフットさんｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!え、ちょっ、驚きのあまりに私携帯を落としましたよ！携帯ｨｨｲｲ！！あっ、じゃなくて私もぜひともお話しさせて頂きたいです！！良ければボードにどうぞ！！！ (2016年10月9日 18時) (レス) id: 65ecdb8d07 (このIDを非表示/違反報告)
ビックフット(プロフ) - ibとSERVAMPなんて珍しいですね！とっても面白かったです！私もうららか様と語ってみたいです！頑張って下さい！ (2016年10月9日 18時) (レス) id: e9db22fe32 (このIDを非表示/違反報告)
うららか@受験により出現率低(プロフ) - 泡雪さん» 何と！！どちらも知ってる方なんていないと思っていたので号泣しそうです！！うわぁああありがとうございます！頑張ります！！ (2016年10月8日 23時) (レス) id: 65ecdb8d07 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - うららか＠受験により出現率低様！ibすきなのですか！？なんと気が合いそうな！しかもサーバンプ！小説の更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2016年10月8日 7時) (レス) id: 555ba12928 (このIDを非表示/違反報告)
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