餅 ページ22
No side
貴「おもちだ〜〜！」
カ「ふふふ♪よろこんでくれてよかったです。『みつぎもの』のなかにあったので」
ワ「私、一緒に貢物の回収に行ったんですけど、お餅を見つけた途端カナタが「せいらがこのまえすきっていってました」って！」
貴「うわ〜！カナタにぃ大好き〜！」
カ「ぼくもせいらが『だいすき』ですよ♪」
2人できゃあきゃあとふざけて抱き合っていると、セイラがひょいと持ち上げられた。
レ「なに俺さまちゃん抜きで楽しそうなことしてんだよ」
貴「レイにぃもおもち食べる？
あ、シュウにぃ！私きな粉が好きー！」
シ「知っている」
ナ「流石」
こんがり焼けた餅が7人の前に並べられ、ロキは首を傾げた。
ロ「え、なにコレ？」
貴「ロキくんおもち知らないの⁉」
ロ「まぁ、ガキの時はスラムだったし、殺し屋始めてからも食えるもんならいいやって感じだったから…って、そんな哀れむような目を向けないでください」
ナ「大丈夫、毒とかじゃないからネ。
まぁ一体この白い塊が今まで何人の命を奪ってきたのかは知らないけド」
ロ「え⁉怖！死ぬの⁉」
シ「ノンッ！少しずつ食べて、よく噛んで飲み込めば問題ないよ。一気に食べようとするから、喉に詰まるんだ」
恐る恐る醤油に餅を付けて口へ運ぶロキを横目に、セイラは本日３つめの餅にきな粉をまぶして噛り付く。レイはそんなセイラを微笑ましそうに眺めていた。
ロ「う、美味い…」
貴「でしょー？レイにぃは？食べないの？」
レ「醤油の代わりにお前の血とかつけたら美味そうだな〜って」
貴「…レイにぃはおもち食べなくていいよ」
ワ「レオンたちは少し不安なのでお預けですね。代わりにシュウが何か作ってくれるそうですよ」
レ『そうか、楽しみにしてる』
みぃ、とロキの膝上で醤油に前足を伸ばしたイニーから、ロキが「ダメだよ〜」と小皿を遠ざける。
貴「あれだよね、こうなると今度はあんこが欲しくなる」
シ「作れということかい？」
貴「うん！」
屈託なく笑ったセイラの頭をシュウが呆れたように撫でてやれば、へへ、と目を細める。
シ「まぁ、いいだろう。僕もこの世界に来てから料理の腕が上がったからね。期待して待っていたまえ」
久しぶりにゆったりとした時間を過ごした7人と2匹なのであった。
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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます！正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください！私ができる限りにはなりますが実現させるので！ (2020年5月14日 2時) (
レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました！これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます！モフレ様もお体に気をつけてください！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…！このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……！お体に気をつけて頑張ってください！応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます！ゆっくりですがしっかり更新していきます！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バレーノ | 作成日時：2019年10月27日 8時
