死んだなら生まれ変わろう(H×H)×(あんスタ) (ページ37)

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魔法ページ37

階段を下りきった先には「いかにも」な男たちがハンター試験の開始を今か今かと待ちわびていた。
セイラたちの番号は124～129までの連番だった。

カ「じめじめしてますね」

シ「ノン！全くだね！こんな所早く出たいのだよ！」

ナ「シュウにいさん、まだ試験始まってすらないかラ」

突然現れたやたらと目を引く6人組。
屈強な男たちからすれば6人はガキンチョであるし、もちろん彼らがそんな絶好の獲物を見逃すはずがない。
6人は試験開始前からすでに何十という大男に目をつけられていた。

？「やぁ！俺はトンパってんだ。君たちハンター試験は初めてだろ？」

この男も獲物を狙う1人。

貴「…なに？おじさん。」

6人で楽しく話していた空気を破壊され苛立ちを隠さず相手を威嚇するセイラ。

ト「い、いやぁ…俺はただ君たちが緊張してるんじゃないかと思ってな…」

貴「ふぅん。なら余計なお世話ありがと。
私たちは平気だから、自分の心配したらどう？」

セイラの機嫌がさらに悪くなる。

ト「じゃ、じゃぁせめてこのジュースをあげるよ！お近づきの印さ！」

貴(誰があんたみたいなのとお近づきになるかっての)

レ「ナツメ」

ナ「オッケーレイにいさん。任せテ」

ナツメがすっとトンパの前に出る。

ナ『キミの目的はなに？もちろん、正直に話してくれるよね？』

トンパの目を見据え、普通の口調で質問する。

ト「あぁ、これは下剤入りでな！これで毎年新人潰しをしてるんだ！」

笑顔で言い切ってからトンパがハッとする。

ト(く、口が勝手に…⁈)

ナ「そっカ♪正直に話してくれてありがト♪」

笑顔で話していたナツメだが、お礼を言い終えた途端、ゴミを見るような冷徹な瞳でトンパを見下す。
ヒェッと弱々しい声を出して尻餅をつくトンパ。
6人は呆然と座り込むペテン師を背に会場の壁際へ歩いていった。